10月11,12日、静岡県の6人の釣り仲間とともに大井川源流特設釣り場に行った。台風19号を気にしながらも、12日はすこし危ないが、11日は天気は大丈夫だと思われた。 最後に大井川源流の二軒小屋に行ったのは掛川でのフライフィッシングスクールの時であり、それは5年以上前のことだ。釣り場まではかなり遠いのだが、それを補ってあまりある好条件が揃っていて、それは釣り場が秘境であり、別天地の美しい自然の中で魚釣りが出来ること、二軒小屋はとても快適なログハウスなので、旨いものを食べて宴会が出来るからだ。 ボクは早起きが苦手なので、10日は三島のエルムというホテルに泊まり、11日は朝3時に起き、4時には2人の友人をボクの車に乗せ、新東名を通って新静岡で全員が集合し、いっしょに北に向かった。道は狭く、くねくね道を通って峠を2つ越え、井川のテシャマンク広場で休憩した。結局、新静岡から畑薙第1ダム駐車場に着くまで2時間かかった。そこでマイクロバスに乗り換え(登山客も乗るので満員で、荷物は膝の上に置いて)、未舗装道を2時間走ってやっと二軒小屋に着く。つまり、三島から5時間かかったことになる! ある事故があった。といってもたいした事故じゃないが、マイクロバスがさわら島の手前に来たころ、山から落下した石でバスの窓ガラスが割れたのだ。ちょうどボクが座っていたすぐ後ろの窓であり、バチッという音がしてガラスが割れた。石は車内には入ってこず、ガラスは細かい粒々の状態で割れていた。びっくりしたなあ、そのときは!だが怪我人も出ず、天気も良かったので、問題は何も発生しなかった。道は急な斜面に作ってあるので、落石があるのはしかたがないだろう。大きな石だったら危なかったが、今回はおそらくコブシくらいの石だったんだろう。バスがさわら島に着いたときにはみんな携帯で割れた窓の写真を撮っていた。考えてみれば石が当たった場所はボクの頭から30~40センチメートルくらいしか離れていなかったことになる。石がもっと大きくて、バスのスピードがちょっと遅かったらボクの頭に当たっていたかもしれない。いやあ、ラッキーだった! シラカバに囲まれたしゃれたログハウスの二軒小屋に着いたときにはなにやら懐かしい思いがした。4時には釣りをやめなければいけないので、急いで釣り支度をする。釣り場は二軒小屋の下流側7.4キロメートルを17区画に分け、1区画には1人の釣り人が入る。つまり、その日最初の釣り人になれるし、追いつかれてトラブることもない。これはとてもいいシステムだと思う。 川はかなりの増水で、水はうすいミルク色に濁っていた。水温は9.7℃と冷たかった。流心は釣りにならないが、中心脇のトロ場や落ち込みのソデを狙っていくと面白いように釣れた。黒い魚体が水面まで上がってくるのが見え、楽しんだ。ほとんどが20センチメートル弱のイワナだが、26センチメートルのイワナも釣れた。そして1匹だけだが、24センチメートルのアマゴが釣れた。この日、トータルで20数匹が釣れた。 夕食は、驚いたことに、フレンチのコースが出た!3年前に板前さんが変わり、フレンチのシェフになったそうだ。聞くと、32センチ、34センチのイワナを釣った幸運な男もいた。 例によって大いに食って、大いに飲み、皆疲れていたので、9時過ぎには寝た。 長ーい、だが、楽しい1日だった。