今月8日には肺の手術を受けるが、体力が戻るのに2-3ヶ月はかかるらしく、クリニックも25日まで休診にした。つまり手術の後は戦いの日々となる。いっぽう今はとても元気であり、今のうちに釣りに行っておかないといけない。というわけで追い詰められたボクは正月は毎日釣りに行った。 1~3日は近場ということで、相模川へヘラブナ釣りに行ったが、冷え込んだためか、まったく釣れなかった。4日はフライでどこに行こうかと考えたが、水の綺麗な自然渓流で、ヤマメを相手に静かに釣りに没頭できる釣り場というと、ウラタンに行くしかない思い至った。 ウラタンに行く途中で「丹沢あんぱん」を売っている所があるが、いつもたくさんの人で混雑しているので、横目に見て通り過ぎていた。この日は人が少なく、初めて丹沢あんぱんを買った。それは小さくて丸っこいあんぱんだった。 ウラタンに着いたのは12時ごろで、雪が積もっていた。元日に降った雪が溶けないで残っているそうだ。この日は釣り人は少なかった。車内であんぱんを4個食べた。ヤマメクラシックに行くと、橋の下の淵にヤマメが集まっていて、極小ミッジにライズしていた。ライズパターンはサッキングライズであり、ユスリカ・ピューパを食っているようだった。フローティングピューパの26番で1匹目はかんたんに釣れたが、そのあとライズはピタリとやんでしまった。かなり待つとライズがふたたび始まったが、今度は何を投げても食わなかった。28番に落とし、8エックスにしたが、ダメだった。フライを沈めようかと思ったが、やめた。ヤマメクラシックはドライフライの釣り場なんだから。雪の上には動物の足跡があり、狐だろうか。 仕方なく、一般釣り場に戻り、ライズしているニジマスを狙ったが、ミッジのドライフライには出るんだがちゃんとくわえない。3時となり冷えてきた。この日は何が何でもたくさん釣りたかったボクは意を決してビーズヘッド・マラブーを沈めてインジケーターで釣った。すぐにニジマスが釣れた。今しかないという切羽詰まった状況であり、ボクは次から次へと鬼のように釣った。10匹までは数えたが、あとは覚えていない。うっぷんを晴らすように、そして魚の感触をいとおしむように釣った。 4時まで釣って引き上げた。うむ、これで釣りもしばらくお休みである。乗り越えるべき試練の日は4日先にせまっている。