お名前:
晴美ちゃんの写真はないの?
|
クリニックも午後は患者さんは少ない。ボクは郵便物を整理して、事務宛てのものを持っていった時のこと。受け取ったのはHちゃんと呼ばれている事務員だった。彼女は開院以来はたらいてくれていて、美人さんであり、クリニックの看板娘のようになっている、と思う。娘と言っても、もう40過ぎなんだが。 彼女は郵便物を受け取るとき、ニッコリと笑ってくれたのである。ボクは嬉しくなって思わず、 「ニッコリ笑ってくれると嬉しいなあ。もしかしてボクに気があるんじゃないかと思ったりしてな」 と言うと、本人も、周りのナースもどっと笑った。彼女は真っ赤になりながら、右手の親指と人さし指の先を近づけて 「ちょっとはね、そうかもしれませんが・・・」 と言う。ナニナニと思ったが、冗談であることは間違いないんだから。だが、40過ぎで赤くなるのは可愛いなと思いながら、ボクは診察室を後にしたのだった。 |