今年、僕はまだ狩野川本流で釣れていない。狩野川の水位も下がり、桜も咲いて、ようやく春が訪れ、天気もいいようなので、休みの18日、再び狩野川へ。このところ大仁橋の巨大プールでライズを狙っている。先週はいいカタのアマゴが上流に移動しながらライズしたが、20メートル以上離れていたのでフライが届かなかった。で、今回は6番9フィートの竿を持っていくことにした。
東名を走っていると面白いトラックが居た。海釣りが好きなドライバーなのだろう。朝10時、大仁橋着。風強く、ライズなし。しかたなく、瀬で釣ろうと大仁橋上流部に移動。水位は平常に近いが、本流の流れは強い。ウェーディングスタッフを駆使して釣ったが、一度もヒットなし。途中、河原でセブンイレブンのおいなりさん3個を食べた。河原にはタンポポがたくさん咲いていた。
さて、車に戻って、どこで釣ろうかと考え、大見川を覗いたが、先客あり。さらに移動して、確実に魚が居るという支流に行った。行くと、工事で濁りが入っていたので、どんどん上流に向かい、工事現場の上から入渓。初めての場所だったが、渓相も良く、虫がかなり飛んでいて、魚の活性は高く、小さなアマゴがたくさん釣れた。それでも大きいのは17センチメートルくらいはあった。1匹は朱点がケバケバしいほどに鮮やかだった。150メートルほどの区間で10匹は釣ったと思う。とても気持ちのいい釣りだった。使った竿はリートルフェラーの4番7フィート。山里では新緑が綺麗で、モクレンが満開だった。写真を撮ろうと近づいたら甘い香りがした。これ以上はない、のどかな、春の渓流釣り!
夕方になり、大仁橋に行ってみると、風もおさまり、ライズがあった。だれも釣り人は居ない。立ち込んで待っていると、一度だけチャンスがあり、届く範囲でライズがあった。渾身の遠投でフライは届いたと思うが、釣れなかった。暗い中、20メートル以上先で、ライズに正確にフライを流すなんて、ほとんど不可能だよね。解禁当初はたくさんライズがあったから、釣りやすかっただろうが、今じゃ少ないからナア。だが、こんなスタイルの釣りをやっていると、ああ、フライフィッシングをやってるなあ、という感じがした。
真っ暗になり、車にもどって後片付けをしていると森村義博さんが現れた。彼もこの時間まで釣っていたらしい。彼との付き合いも長くなったが、彼は狩野川がホームフィールドだからどこに魚が居るか知っている。いくつかポイントを教わり、再会を約して別れた。別れ際、困ったときは遠慮なく電話してくださいと言ってくれた。友人はありがたい。
夜の東名を走りながら、俺もよくがんばるなあ、と思った。川野信之、68歳、今日はチト疲れたが、まだまだ元気である!そして、今日はいい日だった・・・