この週末、天気は下り坂で、日曜は雨の予報だった。先週、森村さんが
「この時期は雨が降るとカゲロウがよくハッチするんです。この次の週末は良さそうですよ」と言っていた。狩野川本流でまだ釣れていないボクとしては行くしかない。
日曜日、尾崎荘裏の瀬を釣ったが反応なく、次に大見川に行ったがアマゴが出たが、フライをくわえずに反転しただけ。さらに大仁橋に行ってみるが、土手の上から見ているとライズはあるんだが、いざ立ち込むとライズはやみ、届かない遠くでライズする。あきらめて、台湾料理の金龍閣で昼食をとった。昼過ぎから雨となった。さて、どうするか、ハタと困った。そこで、ダメモトで去年行った本流のやや上流部に行ってみることにした。急坂を降りて、瀬を流すが反応なし。瀬の上の長いプールに行くと、ライズがあった!夢にまで見た届く範囲でのライズだ。流心とその向こう側で3-4匹がライズしていた。水面を見ると18-20番サイズのカゲロウが流れていた。
何投かするも反応なし。フライを変える。数投するも反応なし。そしてストリームサイド・スペシャル18番に変えたとたんに出た!これはね、乗らなかった。だが、その後2匹釣れ、1匹はフックが外れた。やっと本流で釣れた、しかもライズを釣ったのだった。サイズは22センチメートル程度で小振りだが、銀色がかった年越しアマゴだった。ストマックを見るとフライはピッタリ当たっていた。その後、上の瀬で1匹釣れ、本日は3匹も釣れた!やれやれ。
夕方、N居田君と合流。彼はステファンというフランス人を案内していた。紹介され、聞くと、ティファニーの日本支社長なんだそうだ。ボクが
「これでもティファニーで買い物したことあるんだよ。マンハッタンでね、小さい物を買ったんだけど」
と言うと、彼は
「大きな物を買ってくれなくちゃあ」
と言う。なかなかいい面構えのフランス人で日本には10年住んでいて、釣り狂っているらしい。そして、奥さんがこわいステファンは引き上げ、ボクとN居田君でボクの”狩野川本流でやっと釣れたお祝い”をささやかに三島のうな繁でやった。
やっと、これで、狩野川を釣ったという感じだ。1段落である。これで心置きなく旅行に行ける。3日後にはオーストラリアに出発だ。準備を始めなくっちゃあ。