仲間内で「安房越え」と呼んでいる釣行が終わった。今回で三回目だ。飛騨高山の近くの高原川の支流の双六川という美しい渓流で釣りをしがてら温泉にゆっくり入って酒を飲んで遊ぼうというもので、安房峠の向う側であり、今では安房トンネルがあるから楽なのだが、以前は安房峠を越えなければならなかったので、「安房越え」と昔を懐かしんで言っているようにも聞こえるかもしれないが、簡単にこの釣行を呼ぶ呼び名で短くて具合がよかっただけのこと。
「梅雨明け一番」というのは魚の活性が高く、竿も入っておらず、いい釣りができることが昔から釣り人には知られていた。この「梅雨明け一番」を狙って「安房越え」に行くのだが、なかなか予想が当たらない。今年はハズレで、まだ梅雨が明けておらず、川はかなりの増水だった。僕は対岸に渡ったものの戻るときにはかなりの増水部分を渡ることになってしまい、胸あたりまで水に浸かってしまった。おかげでウェーダーの中にまで水が入り、シャツ、ズボン、パンツ、靴の中までグッショリ濡れた。
釣果は8人行って二日間で2匹という貧果だが、2匹とも尺イワナだった。雨は少しは降ったが、たいして降らなかったのはありがたかった。
宿泊は僕だけ先に行って「富久の湯」という安宿に泊まったが、これが僕は意外に気に入った。朝食付き4300円也。二食付きでも6500円。昔の民宿といった感じで、でるものも一般家庭で食べているようなものが出る。おばさんが一人でやっているようで、温泉は内湯だけだが、すぐ近くに公営の「荒神の湯」という露天風呂がある。
この宿に比べるとみんなで泊まった甚九郎というのは高級民宿だった。まあ、それだけいいものが食事で出るわけだが。それでも多勢で泊まったので食事の後は部屋で宴会。今年はみんなでサッカーを観た。オーストラリア戦で、高原の同点ゴール、PKでの川口の神がかりのような2セーブには大歓声があがった。達橋君が手に入れた「洗心」が旨かった。
帰り道の、松本の近くにある手焼きのおやきの店に寄ったが、売り切れとのこと。この店では売り切れると閉店になるという。1個200円で高いのだが、とてもおいしいらしいので、この次に行くときには、必ず行きがけに寄る必要がある!
例によって写真をお見せしよう。僕には小さなイワナしか釣れなかったので魚の写真はない。
左:川への降り口から木の枝の隙間をとうして双六川が見えた!また来たよ、ほほえんでおくれ、と祈りながら、急坂を降りる。
中:川の水は今回はグリーンである!去年はブルーだった。今年の冬には雪が少なかったのが影響しているんじゃないか、という人がいた。虫はまったくと言っていいほど飛んでいなかった。
右:川岸。水面の位置がお分かりだろうか?増水30-40センチメートルなのである。
左:釣りをする酒井君。ソフトハックルの使い手だ。
中:トンネルの中をしょんぼり帰る釣り人二人。夢に出てきそうなシーンだ。
右:今回使用したトーマス・ウィルソン作のロッド。約100年前の竿でカルカッタケーンであり、修復してもらったもの。9フィート半と長いが、十分釣りに使えた。幾多の釣りシーンと釣り人の思いのこもった道具を使う。これもフライフィッシングの楽しみ方の一つだろう。
釣れないから仕方なく花の写真を撮る。梅雨の雨に濡れた黄色い花とコガネムシ。もの思いにふけるコガネムシか?釣れたって、釣れなくたって、ワシにゃあ関係ない、か。
またしてもこの花の名がわからない。今回は花の細部が分からないので野花好きの人でも無理かな?