焚火男さん
「釣りはヘラに始まりヘラに終わる」とはヘラ釣り師が言った言葉じゃないかな。僕はこの至言のフナはヘラブナじゃなく、ギンブナというか小鮒というか、川や溜め池で釣るいたって素朴な道具立ての釣りと思っていたが・・・。うさぎ追いしかの山、小鮒釣りしかの川・・・の、ね。
ま、小春日和の暖かい風のない日にのんびりと釣り糸を垂れるのもいいね。そのための竿を今から準備してあるし。
12月5日(土)はLSDCのフライフィッシング部門の最終日であり、プロフライタイヤーの河合さんを招いて、フライタイイングの実習を行った。イントロダクションとして、僕がフライ製作の歴史を話し、3世紀のマケドニアのフライ釣り、ジュリアナ・バーナーズ、アルフレッド・ロナルズ、プレストン・ジェニングズを紹介した。ロナルズの1939年に発行された「フライフィッシャーの昆虫学」の本を見せると受講生から感嘆の声が上がった。 その後、河合さんのタイイング・デモがあり、さらに小グループに分けて各受講生が自分でフライを作成した。皆さん、なかなか上手にフライが作れていたなあ。 その夜は打ち上げ兼忘年会となった。おいしいもの、おいしい酒が出たが、ことにO川さん作のモツ煮が絶品だった。 翌日は僕とK松さん、O川さん、K合さんの4人でヘラブナ釣りに行った。僕は前からヘラブナ釣りに興味があったのだが、始める折が無く、やったことがなかった。K松さんが道具をすべて貸してくれ、釣りが始まった。そしてすぐに1匹のヘラブナが僕に釣れた。強い引きであり、寄せてみると32センチくらいあった。尺ベラである!ま、出会い頭みたいな感じで釣れたわけで、その後がまったく釣れなくなった。風が強く、寒かった。多少のアタリはあったのだが、乗らず、素早い合わせが必要だとO川さんが言ってくれたが、そのわずかなアタリさえなく、5時間がたち、寒いからそろそろ引き上げようかという声が上がった頃、僕の浮きがチョンとわずかに下がり、すかさずピシリと合わせるとヘラが乗った!これは嬉しかったなあ。カタは28センチくらいだったが、よく引いた。ヘラ釣りもなかなか面白い。あの微妙なアタリ、素早い合わせが決まった瞬間の充実感-これはドライフライの合わせに似ている、そして強い引き。クセになりそうである。相模川にもヘラブナ釣り場があるので、今度道具を揃えて行ってみようかな。 |