数日前、いやもう2週間ほど前のこと、女房殿が大きなカエデの葉を拾ってきた。それは綺麗に色づいていたが、驚いたのはその大きさであり、大きいのは直経20センチメートルほどもあった。聞くとその木は相模原市内の横山公園に植えてあると言う。 そこで、そのカエデの写真を撮りに行った。カエデは大木で、高さは10メートル以上もあり、葉の大きさはさまざまで、小さいものから大きなものまであった。葉は綺麗に色づいていて、何人かの人が写真を撮っていた。今年の11月には真冬のような寒さが急激に来たから、例年になく色鮮やかに紅葉したんだろう。 写真を撮った後はすることもないので、ぶらぶらと公園の中を歩いてみた。公園には家族連れも多く、バドミントンを楽しんでいる人もいた。建物があったから入ってみたら、それは水泳プールだった。思えば公園というものに最後に来たのは何年前のことだったろうか?10年、いや20年以上かなと思った。 歩きながら、理屈っぽい僕のこと、カエデとモミジはどう違うのかなんて疑問がわいたが、考えることをやめた、知らないことを思い悩んでもしかたがない。実はそのことを以前に調べたことはあるんだが、たいして興味ある結論には至らなかったと記憶している。 そのカエデの木の幹に植物園のように「樹木の名前」の札があったらいいなと思った。あんな大きな葉のカエデを僕は初めてみたし、おそらく日本古来のものじゃなく、輸入物だろう。市民の生涯学習のきっかけになるのになんて思ったが、公園を作った市の職員には、そこまで配慮をする人は居なかったということか。 何事もない、気持ちよく晴れて、風もない、心地いい秋の日だった。 |