西湖が今月に入って釣れ始めていることは釣り宿のホームページを見て知っていた。西湖は標高が1000メーター近くあるので、季節が平地より1ヶ月くらい遅れている。
雄大な西湖で、綺麗な水の中で釣りをするのはなんとも気持ちがいいので、ボクは天気予報を見ながら出陣の機会をうかがっていた。湖の釣りでの大敵は風だ。天気図を見て、安定した高気圧におおわれ、予報でも風が強くないときをみはからってパッと行く必要がある。
で、15日(日曜日)に釣りをすることに決定し、釣り舟は朝5時出船なので、その15分前くらいには釣り宿に着いていなければならない。今回は石切というポイントで釣りたいので「青木ヶ原」という釣り宿から舟を出すことにした。
ボクは早起きが苦手であり、前日には現地で宿泊することが多い。今回青木ヶ原は満室だったので、富士吉田の「ホテル・ベル」に泊まった。ここは前にも何度か利用したが、気持ちのいいホテルだ。
釣りのほうだが、天気は申し分なく、とても気分良く釣り始めたんだが、ヘラはいるのだが、カラツンが多く、鉤に掛かっても外れることが多かった。つまり、食い渋りの状態だった。周りを見ても竿があまり曲がっていない。
釣りをしているとヘラが水面直下に居るのが見えた。そこで昼頃から竿を10尺、タナを1.5メートルにして餌をどんどん打っていくと、2時頃からヘラが寄り始め、3時過ぎには水面の下に黒い塊のように集まってきて、一時、入れ掛かりのように釣れた!ボクは鬼のように釣ったが、4時を過ぎるとふたたび食いは落ちてきたのだった。
初めから浅ダナにしておけば良かったと思ったが、もう遅い。
やっぱり西湖の釣りはいいなあ。これでヘラブナ釣りで引き出しが一つ増えたと思う。5時過ぎには西湖を後にしたが、まだ明るく、これから忍野でイブニングライズをやろうと思えばやれるなとの思いがよぎったが(実はフライの釣り具も車に積んであった)、それはないな、もうじゅうぶん満足したし、疲れてもいるし・・・。ボクは中央高速の渋滞を避けて道志道の方向にハンドルを切った。