6月6日の水曜日(定休日)、何となく、今日は休みたいなと思い、クリニックで午前中雑用をした。が、結局、一年で一番釣りにいい時期をムダにしちゃあいけないと思いなおし、出かけることにした。
道志川に行く。丹沢にあって、道志川は水質・渓相ともにトップクラスだろう。アクセスも悪くない。ひところよく通ったのだが、釣りが難しいので足が遠のいていた。釣り人が多く魚がスレていること、水質が良く、魚がおびえやすいのがその理由だろう。
野原部落で入渓。渓相はすばらしいが、釣れず。写真ばかり撮ることになった。ジェンキンス作の竿を使ったのだが、グリップが大きすぎると思った。極端に言うと丸太を振っているようで竿のしなりが感じにくい。どうしようか。制作者に送り返して細くしてもらってもいいが、アメリカだし、やや面倒くさい。川崎のバンブーロッドブラザーズに頼もうかな。
場所を変えることにして、ずっと上流の道の駅の堰堤に行った。橋の上から堰堤の上の浅いプールを見ると、居た居た、26-27センチメートルのヤマメが数匹見えた。ここは成魚放流がされていて、釣り人から攻めに攻められている難易度一級のスポットなのである。
とりあえず堰堤下でドライフライを投げるとヤマメが水面に顔を出したが、ナント、そのヤマメはフライをくわえず、水中にもどっていった!
そして、ライズ待ちを兼ねて堰堤上のプールに立ち込んで釣っていたら、黒シャツ姿の中年のフライフィッシャーマンが葦の間に現れた。
「どうですか、釣れますか?」と聞く。
「いや、まったくダメです」
「ここはね、私は通ってますが、4月が一番良かったですよ。先月もよくて、いいときはここだけで20匹ぐらい釣れたんですよ」と。
「ホホウ、そんなに。だが、今晩は虫はぜんぜん飛んでないし、ダメそうですね。昔から道志は水が冷たいので3,4月は餌釣り専用みたいだったんですがね。温暖化の影響で4月からよかったんでかねえ」
この日も真っ暗になるまで釣ったが、虫も飛ばず、一回もライズなし!引きあげる。
道志村のHOROHOROで飯を食い、紅椿の湯に急いで入って(九時閉館の20分前に入館)、アイスクリームを買って、車の中で食べて、そして、道志道をひた走って相模原にもどった。あっという間に、今年の渓流釣りもほぼ終わった。だが、今年はよく釣りに行った。狩野川がよかったな。今後はイブニングライズ狙い、または、標高の高いところや東北・北海道に行かなきゃ釣りにならない。
上2枚は道志川の渓相。綺麗でしょ!
これは通称「蚊柱(かばしら)」。ユスリカの交尾飛翔であり、数百~数千匹が塊になり、時に縦に長く柱状になるので、こう呼ばれる。人柱とはだいぶ違うよ、CHIRORIさん!