釣り雑誌「フライロッダーズ」からまた原稿を頼まれた。今度はアメリカのキャッツキル・スタイルのいくつかのドライフライについてその系譜を解説してほしいという。フライの写真もほしいそうだ。そこで僕は「どうせやるならできるだけオリジナルのパターンを復元しようよ。調査は僕のほうでやるからフライタイヤーを探してくれ」と言っておいた。その返事が来て、漆原さんが引き受けてくれるとのことだ。 おお、あの漆原さんか、と僕は喜んだ。本を何冊も書いておられ、とても端正なフライを巻くので、僕の好きなフライタイヤーである。 それじゃあ、ちゃんと調べなくちゃと思い、文献を読み返し、漆原さんに電話して、1時間も打ち合わせをして、めでたく合意に達したのだった。いやあ、ライト・ケイヒルのテイルをジンジャーにするかレモン・ウッドダックにするか二人で困ったものだ。フライフィッシングをしない人にとってはどうでもいいような事なのだが・・・。 というわけで、これは自慢だが、日本でトップ・フライフィッシング・ヒストリアンとトップ・フライタイヤーの協同の記事が次号のフライロッダーズの特集を飾ることになった。 フッフッフと、一人ほくそ笑んでいる次第だ。フライができあがって写真を撮り終わったらフライは僕がもらえる約束になっている。そしたらこのブログに写真を載せることを約束しよう。 |