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5月22-24日、学会に出席してきた。アジア神経病理会議と日本脳腫瘍病理学会で、会場は東京の船堀だった。 アジア・・・会は今回初めてのもので、100名ほどの参加だった。まだまだレベルは低いが熱気のある会だった。日本脳腫瘍・・・は現在僕が出ている唯一の学会である。 僕も大学にいるときはたくさんの学会に出ていて、年間10回は出たこともあったが、無駄な学会もあって、近頃は僕のライフワークである脳腫瘍の病理の学会だけ出席するようにしている。つまり、年に一回だけになってしまった。 この会では世話人会に出たり、座長をしたり、発言もするので、身なりを整えていかなければいけない。最近、これがちょっと面倒になってきている。おしゃれは好きなのだが、ネクタイというものが嫌いで、首が絞められて窮屈なのが好きになれない。話がそれるが僕は車のシートベルトも縛り付けられている感じで嫌いである。ときどき違反切符をきられるが、それは社会の規律に違反した税金だと思って我慢している。 アメリカの学会だとジーパン、ノータイでも許されるが、ヨーロッパではそうはいかないし、日本でもひんしゅくをかうだろう。 で、今回の発表内容だが、それなりに勉強になることもあったが、残念ながらコレといった画期的な発表はあまりなく、一つだけ注目すべき発表があった。その発表の時、座長は二人いたが二人ともその発表の重要性がわかっていなかったようだ。僕は手を挙げて発言し、発表者を援護したのだが、座長はどう対処していいかわからず、とおり一辺のまとめ方をして取り繕ったていた。そして、この一部始終を全会員が見ていたのである。おかしくて、奇妙な、状況だった。ただ、分かる人には分かってもらえたんじゃないかと思う。 学会というものはそんなものだと思う。政治とよく似ているという感じがある。格式・体面・見てくれを重視する傾向があるのはまちがいない。それは、ヨーロッパや日本でその傾向が強い。だがね、そういうことは別にして、本当に学問が好きな人同士が意見を交換できる唯一の場所でもあるのだ。僕はそういう人たちと年に一回会うのが楽しみでこの会に出ているようなものだ。また、この脳腫瘍病理学会では顕微鏡がおいてあるので、実際の標本を見ることが出来るのも自分の勉強になる。 懇親会で学会の中心的役割のK先生と中国からの招待講演者と一緒に写真をとったので見せよう。僕のネクタイ姿の初公開だろう。 懇親会で周りを見回したら僕より年上の人はほとんど居ないことに気がついた。顔見知りの若い連中に、 「僕もけっこうくたびれてきたからそろそろ引退しようかな」 と言ってみたら、 「え、まだまだ、先生にがんばってもらわなくっちゃあ困ります」 なんて言われてしまった。こっちは釣りで忙しいんだからね、と言いかけてあわてて口をつぐんだものだ。 |