僕はときどきNHKの週刊ブックレビューという番組を見る。そして面白そうな本だとアマゾンに注文して買う。ただ、けっこうアタリ・ハズレがある。今回買って読んだのは柳広司の「ジョーカー・ゲーム」、スパイものだ。 短編集になっていてなかなかに読ませるし、おもしろい。ただし、読んだ後には何も残らない。ふーん、確かにこんな時代があったんだろうな、という感じだ。だが、読んでいる途中には次はどうなる、結果はどうなるんだ、と読者を惹きつける力はじゅうぶんで、読み終えるのがもったいないとさえ感じる。 ま、暇つぶしには最適の本と言ったところか。アマゾンでの本の売れ行きランキングで現在第二位のバカ売れ中の小説だ。 |