ブログで自慢話をするのは「品がない」のは重々承知している。だが、嬉しいことがあったことを報告するのは許されるのではないだろうか、と思う。
脳神経外科の学術雑誌に「脳神経外科速報」というのがあって、その中で、脳腫瘍病理の発展に貢献した過去の学者を紹介する記事が出て、その中に僕が入っていたのだ。「脳腫瘍の電子顕微鏡による発見」の項であった。論文の詳細は省くが、思い入れがぎっしり詰まって、発表の後にもいろいろとエピソードが生まれたものだった。
記事には18世紀以後の16人の研究者の顔写真が載っているが、そのうちの7人は個人的に親しい友人であり、3人とは手紙のやりとりのみがあった。つまり、16人中10人は多少ながらも付き合いがあったということになる。考えてみれば小さな世界だと思う。
いずれにせよ、世界の有名人の中に自分が混じっているのを見るのは愉快なものだ。今年は嬉しいことで締めくくれそうだ。