この20-21日、ボクにとっての年に1度の学会で、東京に行った。現役時代は10以上の学会に所属していたが、行かなくなった学会は退会してしまい、今では日本脳腫瘍病理学会だけに所属している。
今回の会場は船堀だが、学会事務局がボクに用意してくれた宿は八重洲富士屋ホテルで、これは東京駅の真ん前にあった。学会は土日なので、前日の金曜にはホテルにチェックインし、物珍しさもあって、夜、付近に散歩に出た。すぐに並木通り、銀座に出た。ちょっと飲みたかったが、このあたりは高そうなので、ぶらぶら歩いていると京橋の碑の近くに焼鳥屋があった。ここは安くて旨い肴が出た。ノドグロの焼き物、イカワタの西京漬けが旨かった。かなり酩酊してホテルに帰るとバタンキューであった。
翌日は学会。船堀は遠かったなあ。だいいち、ホテルから東京駅の総武線乗り場までが遠かった。学会では、たくさんの知人に会っておしゃべりして、検討会では自説を主張して、夕方の懇親会にも出た。その後、やや疲れたが気分良く会場を出て、八重洲に向かった。ここからがイケなかった。
まず、電車で居眠りして乗り過ごし、気がついたら神保町だった。駅員に聞いて東京駅まで戻る。そして、東京駅の中で迷ってしまったのだった。八重洲出口という矢印にしたがって歩くのだが、コレが目的地に着かない。もともと東京駅の中は迷路のようになっているうえに、現在工事中なので、さらに始末が悪い。今自分が地階にいるのか、地上1階に居るのかさえわからなくなった。そして、八重洲日本橋出口というのがあったので、そこに出てみると、そこは高層ビルに囲まれた小空間であり、ホテルなど無く、途方にくれてしまった。で、ふたたび階段を降りて駅構内にもどり、駅員や店で聞きながら、工事中の場所を通り抜けて、やっと八重洲中央口にたどり着いた。この時ばかりはホッとしたし、嬉しかったなあ。ボクは汗びっしょりになっていて、クタクタになっていた。駅の外に出ると風がひんやりして気持ちよかった。八重洲富士屋ホテルの看板も見えた。
ああ、イヤダ、イヤダ、東京はイヤダと思った。こんなところは人の住む所じゃないと思った。このことは前から思っていて、本当に必要なときしか東京に行かないようにしてきた。ま、東京にも昔ながらの落ち着いた場所もあるのだが、「東京駅」はイケナイ!世界最悪の駅ではないだろうか!