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2011年07月25日(月) 

 前回の日記で大イワナのことを書いたので、今回はその話以外のことを書こう。
 今回は沼津のN居田君が仲間に声をかけ、総勢12名となったので、23日(土)の夜はペンション「フロンティア」は貸し切りになったそうだ。土曜日の朝8時にフロンティア集合ということになったので、ボクとY本さんは金曜から泊まることにした。
 金曜日、ボクは午前中が仕事であり、午後1時には相模原を出発し、フロンティアに着いたのが5時頃だった。Y本さんと再会し、コーヒーを1杯飲んで、心せくボクは去年大イワナを見た隠れ沢の堰堤に向かった。Y本さんも一緒に来てくれた。魚はそこそこに釣れ、宿に帰ったのが8時、みみずくの湯に行き、フロンティアの旨いイタリア料理を食べ、別室で飲み、かつおしゃべりして寝た。Y田さんの犀川の釣り、糸魚川の釣りの話がおもしろかったなあ。

 土曜は朝8時には静岡組が到着し、川(沢)割りをした。ボクとY本さんは高令者向きということで、遡行しやすい沢が割り当てられた。そこは北アルプスの山腹で、標高が1400メートルほどの所だった。石が苔むして綺麗な川だったが、魚は少なかった。どうやら餌釣り師に抜かれてしまっていたようだ。宿に戻ってきたのは4時頃であり、けっこう疲れていた。だが、ボクはランディングネットの回収もあって、例の隠れ沢の堰堤に行ったというわけだ。
 中略(前回の日記に詳細あり)。
 大物を釣った後、8時頃だったか、宿に戻ると皆夕食の真っ最中で、酒も入って、盛り上がっていた。ドアを開けてダイニングに入っていくと、みんながボクを見て、
「どうでした?釣れました?」
と聞く。
「うん、うん、それがね。釣れたんだよ。それもけっこう大きいのがネ」
「そうですかあ、そりゃあ良かったですねえ。どのくらいのサイズでした?」
マッテマシタとばかりに、ボクは
「うん、そうだねえ、50センチは越えていたと思うなあ」
と言うと、一瞬、シンと静まりかえったような気がする。
「エエッ、50センチですか、マジで!」
という声が次々に上がり、ボクはデジカメの写真を出して皆に回した。
 夕食後は別室で飲み会。ここで驚いたのは、ボクのためにケーキが用意されていたことだ。幹事の挨拶があり、今回は「フライフィッシャーの昆虫学」の出版祝賀会を兼ねているんだそうだ。ケーキには「祝完売(ほぼ)」と書かれていた。嬉しかったなあ。ロウソクに火を付けて吹き消したものだ。ありがとう、みんな。
 酒もいろいろ出たなあ。ボクが持ってきたシャトリューズというリキュール意外に、大魔王という焼酎、浦霞大吟醸、マッカランが並んでいた。宴は盛り上がり、終わることがないような感じになった。ボクはかなり頑張ったが、ある時点でたまらなく眠くなり、2回に上がってバタンキューだった。

 日曜日。チェックアウトして各自好きな渓に入り、自然解散となる。お世話になったY田さん、ミユキさんに再会を約してフロンティアを出た。ほんとうにお世話になりました。おかげで大イワナが釣れたんだから。
 この日、ボクはスケルトンイワナと呼ばれる美しく、透明感のあるイワナが居るC川にY本さんと行った。渓も魚も綺麗だよという言葉に惹かれて、ヨウコさんペアも途中まで一緒に行くことになった。ここは水の透明度は高く、底石は白~黄色なので、魚は敏感であり、釣りはやさしくはない。去年も行ったが、ボクには一度のヒットもなかった。そのリベンジもあって今回行くことにしたものだ。
 行くと、やはり美しい渓であり、嬉しくなった。今回は車止めから20分ほど歩いて上流部を釣った。ここは熊の密度が高いそうで、ボクとY本さんは熊鈴を手に持って振り鳴らしながら歩いたものだ。そこまで行く人は少ないと聞いていたんだが、行ってみると足跡がたくさんあった。かなり頑張ったが、二人とも釣れなかった。そして、車止めまでもどり、ボクは最後に15分だけと言って車止めあたりで釣ってみるとすぐに小さなイワナが釣れた。やれやれ、やっと釣れたわけで、カタは小さかったが、目パッチリのスケルトンイワナだった。
 帰りには安曇野で「おひさま」に出てくる湧き水の川を見て、蕎麦と”おやき”を食べた。さすが蕎麦所であり、とてもおいしかった。
 帰りは例によって中央高速は渋滞なので、甲府南→精進湖→富士吉田→スバルライン→山中湖→道志道→相模原のルートで帰った。帰ったときはさすがに疲れていたが、パソコンを立ち上げでメールをチェックし、「ふらい人」の校正をした。

 いやあ、いろんな事があったなあ、今回は。ボクの釣り人生で記念すべき大イワナも釣れたし、本の出版祝賀会もやってくれたし、スケルトンイワナも釣れたし、いいことばかりだった。これもいろんな方々のおかげであり、Thanks a million!
 あまりいいことずくめだと何か良くないことが起きるんじゃないかと、そら恐ろしくなるほどだ。当分は車の運転も慎重にやろうと思っている。

.. 高齢者向けの沢。といってもかなり急だ。
...

フロンティアのダイニングにて
. 出版祝賀会と宴会、記念写真

. 麗しのC川とスケルトンイワナ
...


閲覧数1,016 カテゴリ日記 コメント4 投稿日時2011/07/25 22:40
公開範囲外部公開
コメント(4)
時系列表示返信表示日付順
  • 2011/07/26 12:16
    念のため
    ローソクは「100」って気づいてくれました?
    ハードカバー100冊完売の「100」です。
    次項有
  • 2011/07/26 15:45
    鉛筆狂四郎さん
    もちろん!
    分かったよ。100でちょっと考えたが、ハードカバーが100冊限定だったからね。
    ソフトカバー600も完売だったが、そっちのほうはどうなるのかな?
    ハハハ、冗談、冗談。
    今回はメデタイ事が重なったなあ。
    「人生最良の日」というのは、チト大げさかなあ。
    次項有
  • 2011/07/28 11:17
    こんにちは!
    忘れ物を取りに行って、出会ってしまった!すごいロマンですね。夢中で読んでしまいました狂四郎日記。
    次項有
  • 2011/07/28 12:42
    鉛筆狂四郎さん
    nanaリンさん

    久しぶりですね。

    ”忘れ物”ねえ、そうですねえ。
    数秒間見ただけの”その姿”に惑わされてしまったのですよ。
    ちなみにそのイワナ、友人の魚類学者に話したら、きわめて貴重な高齢のイワナだったようです。口が”三ツ口”になっていましたから。どうやらボクは淵の主を釣ってしまったようです。
    ニコニコしています。
    次項有
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