このところ、ヒマをみて、ジョン・フォード監督の映画を見てきた。いずれもネットで安いDVDを買ったものだ。ジョン・フォード作品は、黒澤明をして「ジョン・フォード作品には駄作は1本もない」と言わしめたほどマジメに作った作品ばかりだ。今回見たのは全作品の2-3分の1だが、ほとんどの映画が2度目、あるいは3度目に見るものだった。以下に製作年代別にならべてみよう。1950年以前のものは白黒映画だ。
駅馬車(1939)
モホークの太鼓 (1939)
怒りの葡萄 (1940)
わが谷は緑なりき (1941)
タバコ・ロード(1941)
荒野の決闘 (1946)
アパッチ砦 (1948)
三人の名付け親 (1948)
幌馬車 (1950)
リオ・グランデの砦 (1950)
静かなる男 (1952)
捜索者 (1956)
騎兵隊 (1959)
リバティ・バランスを射った男(1962)
僕は西部劇映画が好きでね。僕の心のふるさとといった感じだ。ゴチャゴチャ理屈を並べないで、やるべきことをやるというのがいいな。登場人物は誇り高く、信念を持ち、しかも人情にあつい。そして悪者は徹底的に悪い。そしてジョン・フォードの映画では音楽がたくみに使われている。「愛しのクレメンタイン(http://www.youtube.com/watch?v=P4_o6xmg5Mo) 」、「シャルウィ・ギャザー・アト・ザ・リヴァー、川辺に集いて(http://www.youtube.com/watch?v=Y-pf-Jx19Lc )」は強い印象を残す。
カワノ選ベストスリーは、1位:駅馬車、2位:荒野の決闘、3位:怒りの葡萄。1位と2位とは僅差である。ラストシーンの差が分けたといえるだろう。