八日の金曜日、午前中の仕事が終わって、昼食をサッとすませて、東京に向かった。 この日から「つる屋」というフライフィッシングのプロショップ主催のハンドクラフト展が始まる。会場は浅草の産業貿易会館。 これは24年前からやっているフライフィッシングに関連する手工芸品の展示即売会であり、竹製品(竿を含む)、金属工芸品(リールを含む)、フライとフライ・タイイングデモンストレーション、木工品、革製品、絵画、彫刻、フライライン、ナイフ、書籍、ガイドサービスなど、ありとあらゆる出店がある。ボクもかなり前からフライフィッシングをやっているので、多くの店主や参加者の方々とは顔見知りであり、1年ぶりの再会ということになる。 見て回るうちに一カ所で話がはずんで長居をしてしまったりする。買ったのは銀細工のカゲロウのネクタイピンで、小さいが、ウィングも2枚あって、よくできていた。もうひとつ、釣行安全・尺上祈願のお守り。これはしゃれた思いつきであり、ちゃんと香取神社で祈祷を受けたものだそうだ。あとは、リールシート屋さんでおもしろいものを見せてもらった。カリンのコブに綺麗な模様があって、店主いわく「女の子とお化けが居るんですよ」と。え、ナニナニ、と言いながらよく見ると、確かにそのように見えたものだ!いやあ、おもしろいし、二つとない模様だし、買おうかなと思ったが、安くはないし、竿を注文する予定もないので見送ってしまった。だが、ちょっと未練が残ってしまったなぁ。 夜は鳥取のI田さん、三島のN井田君とA田君とで、両国の「かどや」という店に軍鶏鍋を食べに行った。江戸時代からある老舗でね、軍鶏も硬くなくておいしかったな。 ボクはご機嫌でよく飲み、よく食い、よくしゃべった。電車を乗り継いで、家に帰ったときには12時を回っていた。今回初めてSUICAというカードを使って電車に乗ったが、これは便利だね。だいいち切符を買わないでいいんだから。 楽しい1日だったが、少々疲れたな。