半年くらい前だったろうか、ヨーロッパの古い童話、アンデルセン童話やグリム童話をもう一度読もうと思った。これらの童話は、楽しい、かわいいお話ばかりじゃなく、悲しい、残酷な話もあるので、原作に忠実なものをちゃんと読みたいと思ったのだ。そこで、ネットで調べ、大人むきの童話を集めた「アンデルセン童話名作集I、II」、ペーダセン挿画、矢崎源九郎訳、立原えりか編・解説、静山社発行の豪華装丁本を買った。買ったものの、ついつい読むのが後回しになっていたが、最近やっと落ち着いて、読んでみた。毎晩1つか2つ読み、20編の童話をようやく読み終えたところだ。 読後感は、うむ、よくぞこんな話が書けると感心したものだ。”お話”になっているし、読者はかわいそうとか、わあおもしろい、ガンバレとか言いたくなってしまう。アンデルセンが童話の神様になっていることがよくわかる。 記憶に残った童話は、マッチ売りの少女、みにくいアヒルの子、ヒナギク、人魚の姫、親指姫、皇帝の新しい着物(はだかの王様)、ブタ飼い、赤い靴、あるおかあさんの話、野のハクチョウ、など。 読んでとても良かったと思う。この歳になって読み、ボクは心が洗われる感じがした。人類の歴史に残る名作であることに、同感であり、賛成する。 この次はグリム、かな。 追伸:もののついでに映画「赤い靴」(デジタルリマスター版)も見た。ややストーリーに無理があるものの、バレーのダンスシーンは見事な出来だった。