いよいよ、小夜さんと相談しながら準備をしてきた出雲行きとなった。日を追って報告しよう。5月2日に出発し、3-5日の3日間はヘラブナ釣りで、6日は小夜さんはヘラブナ釣りを続け、ボクは鳥取県まで日帰りでヤマメ釣りをする。7日には一緒に出雲から神奈川に帰るという日程。ボクは2種類の釣りをするので荷物も多く、ほとんどの荷物は宅急便で出雲のホテルに送り、バッグ1個だけ持って移動である。 5月2日、9時半過ぎ、新横浜から「のぞみ」で岡山に行き、伯備線に乗り換えて出雲市まで行く。到着予定は4時半ごろ。 ボクは「のぞみ」に乗るのは初めてであり、写真を撮ってしまった。乗ってみると電車は速いし、揺れないし、とても快適だった。全車禁煙だったが、喫煙室があるのが嬉しい。ビールを飲みながら小夜さんと話していると、アッと言う間に岡山に着いたという感じだった。 岡山駅で駅弁を買い、特急「やくも」に乗り換える。これが古い車両でね。懐かしい感じがした。そして、びっくりするほど揺れた!後で聞くと、振子式という安定装置が使ってあるそうで、安全性は高いのだろうが、振子のように揺れるのだった。ま、昔はみなそうだったわけで、当時は当たり前と思って、不満には思わなかったんだろう。ボクが中学校や高校の時には大山(だいせん、米子の近く)にスキーや冬山登山で何回か来たことがあるが、その時は蒸気機関車だったからね。窓を開けると煤煙が室内に入ってきて、小さなすす粒が目に入ってね。これがチクチクしてとても痛いんだよ。暖房は多少入っていたが、冷房なんてなかったし。それに比べりゃあ「やくも」なんて、豪華列車なんだから。 そして、伯備線は単線なのか、ときどき「行き違い」のための停車もあった。うむ、田舎の電車だなと思った。列車は緩やかな中国山地を越え、鳥取県に入り、宍道湖を右に見て、出雲市駅に到着した。揺れる「やくも」に3時間ほど乗ったので、はるばる来たという感じがしたものだ。 出雲市は出雲大社の平成の大遷宮の大祭の真っ最中であり、駅の中にはその表示物がたくさんあった。我々は釣りなので、出雲大社に行く予定はない! 宿泊は駅前の「ツインリーブスホテル出雲」。ここには結局5泊したが、とても感じのいい、快適なホテルだった。 夜は小夜さんと「庄や」という居酒屋に行った。いろいろ食べたが、のどぐろの塩焼きが絶品だった。新鮮で、甘い味がした。地酒を飲み、出雲そばも食べた。明日の朝が早い(4時45分にホテルを出発)ので、のんびりも出来ず、早めに切り上げて、ボクは途中のコンビニでコーヒーとサンドイッチを朝食用に買った。ボクは朝食を食べるとお通じがあるので、食べて、出してから出発しなければいけない。 明日からはタフな釣りが始まる。釣り道具をチェックして、サッと体を拭いて、ベッドにもぐりこんだ。他のことをやる時間はない。テレビをちょっと見て、明日の天候だけはチェックしたが・・・。