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日曜日、ふたたび西湖に行った。今、西湖は釣れているし、日曜は風もないという予報だった。土曜は、いまや定宿となった船宿「丸美」に泊まり、日曜は朝3時半には起き、4時から出された朝食をとり、5時出船。入るポイントは丸美とは湖の対岸になる高松。 この日は風も弱く、まずまずの調子で釣れ、10時頃になって喉が渇いたのでお茶のペットボトルを探したが、ない!何度探しても見当たらない。これは困った。真夏の炎天下の湖上で”水無し”状態なのだ。朝、出船前にはすべてをチェックするんだが、モレがあったようだ。ボクの車のトランクにはお茶のペットボトルが何本も置いてある。お茶はね、ただでさえ重いヘラバッグにときどき2本も入っていて、困ったもんだといつも思っていたからネ。1本は入っているはずだと思い込んでいたのかもしれない。目の前には西湖の水があるのだが、飲む気にはならない。釣り人は湖にオシッコすることを知っているしネ。こっちは湖上のロープ付けの船上なので、おいそれとお茶を買いに行くわけにはいかない。だが、船宿にお茶のボトルを1本だけ届けてもらうのは頼みづらかった。 それでも、12時ごろ、ついに意を決して丸美の船頭の浩一君に電話した。 「いやあ、頼みがあるんだが、お茶を忘れちゃってね、悪いんだが、お茶を一本届けてくれないかなあ」 「あらあ、さっきお弁当を配達したばっかりで、今は青年団の作業をやっていて、手が離せないんですよ。店の方から誰か行ってもらいますから」 とのこと。そして、30分後にはエンジン船が来て、沖で手漕ぎ船に乗り換えた(他のへら鮒釣り師に迷惑がかからないように静かな手漕ぎ舟でポイントに近づくことになっている)若者がお茶を届けてくれた。聞くと、彼はしげる君といって、浩一君の弟で、忙しい日曜には手伝いに来ているとのこと。 「どうも、ありがとうね。助かったよ」 と礼をう。お茶は冷たくて、とてもおいしかった。僕はゴクゴクと一気に半分くらい飲んでしまった。 マイッタ、マイッタ!ボクのちょっとしたミスで迷惑をかけてしまった。いっぽう、この日、ボクの西湖での最高記録となる14枚のヘラ鮒が釣れた。通っているうちに、なんとか人並みの釣果が得られるようになってきたようだ。まだまだトップクラスの成績にはほど遠い。 この日、帰りがけ、精算すると、お茶代が入ってなかった。ボクが 「お茶代をとってよ」 と言うと、会計責任者のバアチャンが、 「いいんですよ」 と言う。 うむ、こりゃあイカンな。この次に来るときには、何かおみやげを買ってくることにしようと思った。 |