佐渡島には以前から一度行きたいと思っていた。その理由は、以下のごとくだ。脳腫瘍病理仲間の北大のN先生は佐渡出身であり、欧米から来た友人から「もっとも古い日本が残っているところ行ってみたい」と聞かれ、その都度佐渡に行くことを勧め、彼らはとても喜んで帰って行ったと聞いていた。また、野々垣君だったと思うが、佐渡では潮の匂いを感じながら岩魚釣りができるんですよと言っていた。だが、行きたいと思っても釣りの情報は少なく、遠いし、行きそびれていた。そんなところに千葉のK野さんが、ハルフォードの本の出版祝いも兼ねて佐渡に釣りに一緒に行きませんか、ご案内しますよ、と誘ってくれた。彼はこれまで何度も佐渡に行っている。そのありがたい話しにボクはパクリと食いついたのだった。
9月20日、午後3時頃に静岡のK木さんがクリニックに来て、彼の荷物をボクの車に積んで出発。向かう先は新潟市の第一ホテルだ。21日の朝6時のフェリーに乗るのだが、新潟まで5時間はかかる。21日に出発したら徹夜運転ということになるので、60歳越えのボクとK木さんは前日に新潟に行って市内で1泊することにした。
関越道は沼田まで行ったことはあるがそれから先は今回が初めて。初めて関越トンネルを車で通ったんだが、とても長いのに驚いた。あとで調べたら、11キロメートルもあった!ここではずいぶん前に事故が起き、大きな話題なったことを思い出した。
夕食はホテルの迎え側にある「河童」という魚料理屋に行った。どれも旨かったが、印象深かったエピソードを一つ書いておこう。本日のお勧め物が書いてある黒板に「かきのもとと舞茸のあえもの」と書いてあった。この意味がさっぱりわからず、ウェートレスに聞いていると親父が板場から助け船を出してくれ、”かきのもと”とは垣根の元であり、垣根の内側に食用菊を植えて育てたので、そう呼ばれるようになったとのこと。ふむ、これは外来者にはわかるはずがないと思ったものだ。注文して食ってみたら、菊の花は紫色で、香りもあって、甘みがあり、しゃきしゃきとした食感もあっておいしかった。
新潟の酒は旨く、魚も旨かった。菊の花も初めて(?)食べたし。
いよいよ明日からは佐渡で釣りだ!!!
神奈川に戻ってネットで調べたら、下越地方では”かきのもと”と言い、中越地方では”おもいのほか”と言うそうだ。思いの外旨いということか!そのまんまじゃないか!おもしろい!