16日、九州大学のボクの同級生が16名、富士山を見に来た。地元の参加者を含めると総勢19名の旅行となった。昭和44年の卒業生なので、この学年の同窓会は「獅子の会」と銘打っている。連中は16日、静岡空港に着き、マイクロバスに乗って箱根峠に行き、芦ノ湖スカイラインで富士山を眺め、その後、御殿場-山中湖と移動してホテル・マウント富士泊。17日はマイクロバスで、本栖湖、朝霧高原、焼津、静岡と富士山を一周し、静岡空港から福岡に帰る。かなりの強行軍である。ボクは富士山の裏側のほうは行かないで、1日目+1泊をつきあうことにした。 芦ノ湖スカイラインでは連中のマイクロバスとなかなか合流できなかった。皆さん、土地勘がないし、歳を取って人の言うことをちゃんと聞いてないものだから・・・。それでも、やっと三国峠で会うことが出来た。お互いに再会を喜び、記念撮影となった。今回、ボクがカメラマンを引き受けたので、三脚を立てて撮影。富士山には雲があったが、なんとか頂上は見えていた。 ホテル・マウント富士は前からその存在は知っていたが、泊まるのは初めてで、まずまずのホテルというところか。宴会はフレンチのコースで、正直なところ、あまりおいしくはなかった。皆で順番に近況報告をやったが、すべての人がまだ働いていた。余興では元コーラス部の歌があったり、S君は尺八を演奏してくれ、彼は尺八の師範だそうだ。今回の旅行の準備役は焼津で病院をやっているK君で、彼はプロ並みの画家でもある。二次会はある男のおごりであり、バーで遠慮無くかなり飲んでしまった。 翌朝、7時に起きると一面の霧であった。ホテルの玄関から出てみると、忍野村はすっぽりと雲海に包まれていた。やがて霧は次第に晴れてきて、晴天のもと、美しい富士山が神々しい姿を現した。こんなに綺麗なのはめずらしいくらいに美しかった。ホテルの立地条件もいいし。ボク自身も喜んだが、皆、口々に喜んでくれ、ホストの一人として、嬉しかった。 大学6年間をともに過ごし(医学部は6年)、しかも大学紛争まっただ中で、クラス討論会を何度もやったし、ボクはクラス委員だったし、他の学年よりお互いをよく知っているので結びつきが強いようだ。クラス誌も出ている。 医者が19人も集まって同窓会旅行をするなんて、あまりないんじゃなかろうか。 ま、天気も良く、関東組の責任はなんとか果たせたようで、よかった、よかった。 ←この雲海の下に忍野村がある。