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2014年02月10日(月) 
 ついにスキューズの「フライに対する鱒の行動」の翻訳が終了した!
 長かったなあ、今回は。
 始めたのが昨年の2月だったので、ちょうど1年かかったことになる。
 これまでの「フライフィッシャーの昆虫学」「水に浮くフライとその作成法」の実質翻訳にかかった日数は3-4ヶ月だったので、その3-4倍掛かったことになる。
 その理由は文章量が多く、内容が濃いこと。
 翻訳終了の感想は、
ああ、こんな男が居たんだ・・・、という感じだ。
釣りばかりして、夏の週末はイブニング・ライズを10時頃まで釣って、結婚もせず、80歳で死んだ、片目の弁護士が・・・
 そして、よく頑張ったと自分を褒めてあげたい。
 実は途中で何度かギブアップしかけたこともあるし。
 この本がボクの渾身の力作となったことはまちがいない。

 この「フライに対する鱒の行動」には彼の釣りのことがぎっしり詰まっている。釣りの現場でいかに苦しみ、迷い、終には当たりフライに行き着いて鱒を掛け、川を走り、大鱒を取り込んだか、たくさんのエピソードが書いてある。それまでの教条主義的なフライフィッシングの過ちを指摘して、ほんとうのマッチ・ザ・ハッチの釣りを呈示している。フライフィッシャーマンなら一度は読んでおくべき本だと思う。
 彼は暇つぶしの釣り人ではない。絶対に釣りたい人、たくさん釣りたい人、大きな鱒を釣りたい人であった。お金持ちが悠々と楽しむ釣りではなく、何が何でも釣りたい人であった。人生のすべてを釣りに費やしたと言っても過言ではないだろう。そんな稀代の釣りきちがいの話を聞いてみるのは、一興どころか、参考になる所が少なくない。

 ま、これから一度翻訳文を読み返してチェックを入れ、印刷所に送り、校正、また校正推薦文の依頼、あとがきの執筆(スキューズの生涯、ハルフォードとの論戦のことも書かねば・・・)とやらねばならないことは多い。ま、本になるのは本年末かな。

 まずは、杯をかかげてスキューズに乾杯といったところだ。
 名代の純米吟醸酒を冷やでね。
 しばし、余韻を楽しみながら、休憩!


閲覧数1,102 カテゴリ日記 コメント4 投稿日時2014/02/10 15:02
公開範囲外部公開
コメント(4)
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  • 2014/02/10 22:07
    さん
    お名前:焚火男

    先生
    ありがとうございます。

    英国のFF界がスキューズの情熱を得たように
    我らは先生という知性と忍耐と情熱を得たことに感謝。

    上梓のあかつきにはそのことも忘れ、読みふけることになるのでしょう。
    良い書物の常として、何度も何度も読み返すことになるでしょう。

    「温故知新」の言葉がまったく似合わないほど
    現代においても第一級の内容だと、聞き及んでいます。

    楽しみにしております。
    スキューズと最も優れた読者である先生に乾杯!
    次項有
  • 2014/02/10 23:28
    鉛筆狂四郎さん
    焚火男さん

    翻訳途中で、ちょっと心が萎えた時もあったなあ。
    そんな時の励ましの言葉は嬉しかったよ。

    ここまで来れば後は下り坂。
    チマチマ、ゆっくり、やっていきます。
    次項有
  • 2014/02/11 14:36
    さん
    お名前:千葉の川野

    お疲れ様でした。

    先生の苦労が僕らに新たなる知識を与えてくれます。

    昨年の佐渡釣行の前に、先生から少しだけ翻訳途中の「そして、ちょっとした、だが新しい釣りの戦術」を読ませて頂きました。

    単なる翻訳家ではSkuesの「フライフィッシング」についてはおそらく微妙にニュアンスで違った本になった事でしょう。
    先生がフライフィッシャーであるからこそSkuesが書いた「THE WAY OF A TROUT WITH A FLY」の翻訳本だと僕は思います。

    少し早いのですが、本の予約もお願い致します。
    禁漁期の頃発売でしょうか?
    次項有
  • 2014/02/11 17:35
    鉛筆狂四郎さん
    千葉の川野さん

    このヒネクレ爺さんの書いた文を訳すのは一苦労だったなあ。
    だが、読む価値はじゅうぶんにあると思うな。

    あのねえ、単なる翻訳家には翻訳不可能な本だね。
    フライフィッシャーマンにしかできません。

    はは、ではちょと早いが、予約第1号で受け付けよう。
    次項有
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