この連休も狩野川に行った。午前中はライズもなく釣れず、昼過ぎには大見川でK木さんと待ち合わせた。先週ボクがアマゴを釣った場所に案内し、「ここにはまだ数匹のアマゴがいるから釣ってくれ。ライズは小さいから見逃すなよ」と言って、ボクは上流に向かった。ボクの方は空振りであり、車に戻ってみるとK木さんが、「スゴイ魚を見たんですよ。50センチメートルはあったなあ。ライズしていてね、流れの向こう側だからフライにドラッグがすぐに掛かって釣れないんですよ」と言う。「エエッ、ほんとうに!そりゃあすごいねえ。どんなライズなの?」「ジュボッと出るときもあれば、頭を水面に出して口を開けてくわえることや、ヘッド・アンド・テールのこともあるんですよ」「あらー、ほんとに!魚は何だろうねえ」「それがモンダイなんですよ」心はザワザワと揺れ動いた。 翌日、午前中はK木さんとのんびりと湯舟川を釣った。天気も良く、とても気持ちのいい釣りで、釣れなかったが、水際には椿が落ちていて伊豆らしいなと思った。 昼過ぎにはK木さんはふたたび巨魚を見た所に行った。ヤツはまだそこに居た。二人でじっくり観察すると、魚は5-6分に1回くらいの割合でライズし、ライズする場所はいつも違っていたが、それでも流心の向こう側の緩やかな流れで、縦3メートルくらいの範囲内でライズしていた。3時頃には3人の仲間も集まってきた。 魚は何かが問題だった。魚の一部が水面に出たときにだけ見えるので、判断が難しかった。体側が赤かったという人もいれば、白かったという人も居た。可能性は、サツキマス、ニジマス、ニゴイ、マルタウグイなどがあがったが、誰も確信は持てなかった。 ライズの後の水中での姿を1回だけボクは見たが、体型は細く、サケ科の魚とは思えなかった。また、コイの体型でもなかった。 とまあ、皆熱くなってライズを見ていたものだが、ボクが狙って1度だけだったが、ライズした魚の15センチメートル後ろにフライが落ちたことがあった。いやあマイッタ、マイッタ。魚の15センチメートル前であれば釣れていたのに! ボクは連写で撮影したライズを今見ているが、なんとか1-2枚で尾びれが写っていた!尾びれにはやや切れ込みがあるように見える。 さて、どうするか、が問題だ。 ボウズ覚悟でアマゴ狙いに徹するか、 それとも、 ニゴイらしいが、ライズしている巨魚を狙うか。 ボクはそれほどアブラビレにこだわる方ではないので、狙ってみても面白いなと思っている。昔、「雑魚釣りのすすめ」という文を書いたこともあるし。 いやあ、久し振りにエキサイティングだったなあ。 もし、もしもだね、その魚が釣れたら、ここで報告しよう。