3月7日の土曜日、狩野川解禁に合わせた宴会が持越川沿いの「いづみ園」で行われた。参加は6+1名だった。料理担当のT橋さんははるばる名古屋から駆けつけてくれた。 僕が現地に到着したのは5時ごろで、皆はもう来ていて、ビールを飲んでいた。やあやあ久し振りとあいさつし、僕は先に風呂に行った。ここの露天風呂は温度がちょうど良くて気に入っている。 行ってみると脱衣場に親子が居て、4歳くらいの男の子が僕をじっと見続けているのが気になった。なんだろうねえ、ヒゲが気になるのかなあ。 1年ぶりの温泉はとても快適だった。〈ああ、気持ちいいなあ〉と声に出したいくらいだった。この数ヶ月は検査・入院・手術などでのんびりすることがなかったように思う。僕は湿度の高い内風呂はあまり好みではない。露天だと、頭は涼しいし、さわやかな空気を呼吸できるし、首から下は暖かく、まことに快適なのだ。僕は湯の中で手足を伸ばして、快適さをあじわった。 料理は伊豆牛の焼き肉で、鶏蒲や黒はんぺんも旨かった。T橋さんは苦労して手に入れた日本酒を持参し、それも旨かったなあ。 幹事のN居田君、料理担当のT橋さん、お疲れさまでした。 翌8日、釣りに行った。大見川に行ったが、先客あり。川を見ていると、東京と三島の友人があらわれた!狩野川ではよく人に会う。 で、僕はツルんで釣りをするのは好きじゃなく、釣りは一人の方が気楽でいい。そこでやや上流の大きなプールに移動して、ライズ待ちをした。お昼から陽が出て暖かくなり、12時すぎからコカゲロウ、ガガンボがちらほら飛び、オオクマを1匹見た。水温は11℃以上あった。お、これならライズが始まるかなと期待をふくらませ、2時半までねばったが、まったくライズは起きなかった。 こりゃあいかん、ボウズをくらうぞと、源流部に行ってみた。そこならカタは小さいがアマゴが良く釣れる。用意してきたとっておきのバンブーロッドとシルクラインで釣り始めた。ところが、である。ある時点で岩の上に真新しい靴跡を見つけた。ナント、それはまだ濡れていて、30分以内に先行者が通ったことを示していた! そして、夕方近くから強風となり、この日の釣りは終わりになった。 というわけで、この日、みごとにボウズを食らったのだった。お土産にワサビの花と草餅を買った。帰りがけに、田中山のK木宅に寄って暖炉に当たりながらコーヒーを飲み、帰路についた。 解禁の7日目というのは解禁で釣り人がドッと押し寄せて釣りまくり、魚は極度におびえた状態になっているわけで、釣りが難しいのは分かってはいたが、ボウズはくらいたくなかったなあ。 というわけで、いつも通りの解禁時のことどもであった。 なお、8日には森村義博さんから春の狩野川用フライ一式をいただいた。このことについては、別に報告しよう。