5月28日(木)、ボクは新幹線で岡山に行き、在来線に乗り継いで瀬戸大橋をわたって高松に行った。高松に行くのはボクは2度目であり、車窓からはこの地方独特の、整った形をした小山が見えた。駅前のホテルクレメント(このホテルの3階が学会場である)にチェックインし、Y井君と夕食の後、駅前広場を歩いていると、若者が一人でギターを弾きながら歌っていた。何人かが歌を聴いていた。 5月29日(金)、学会初日。例によって懐かしい人々に会う。発表を聞いていると、分子生物学や遺伝子学用語が氾濫し、時代の移り変わりを感じた。症例検討会ではボクも立って発言したが、ディスカッションを盛り上げるために発言したようなものだった。懇親会ではアメリカからのゲストとも話し、古い友人の消息などを聞いた。 夜には友人や教え子たちと宴会となり、瀬戸内海の鮮魚を楽しみ、おおいに飲んだ。 5月30日(土)、学会二日目。この日の午前中には驚くべき症例が報告された。とても珍しくて意義深い症例であった。その報告は、ボクが過去に報告した事実に基づいて、さらに前進させたものであり、ボクはやや興奮して、発表者を褒め、コメントした。発表者もよく勉強していたが、ボクは自分が医学の発展に寄与できたことを知り、とても嬉しかった。 昼前にはホテルの部屋に戻り、スーツ・ワイシャツ・ネクタイ・革靴・学会書類などをバッグに詰めて宅急便で自宅に送り、身軽な服装になって学会場を後にした。この日、「郷屋敷」といううどん屋でやっと讃岐うどんを食べた。やはり地元で食べる讃岐うどんは旨い。そして、JRで高松から伊予西条に向かった。伊予西条には中野川倶楽部の齋藤さんが迎えに来てくれることになっている。