僕のカーオーディオにはCDの枚数にして100枚以上の曲や歌が収められている。種類は雑多であり、ちあきなおみ、中島みゆき、マリア・カラス、ミルシア、グラシエラ・スサーナ、フォルクローレ、ファド、カントリー、ギター(フラメンコ、ジョン・ウィリアムズ)、琵琶、ショパン全曲(ルービンシュタイン、ハラシエビッツ)、行進曲(眠気防止のため)、その他いろいろ。この中からその時の気分に応じて聞く。 最近よく聞くのは映画「スティング」(1973)のテーマだ。映画自体も好きなんだが、ことに音楽が気に入っている。中心になる曲は20世紀初頭に作られたピアノ用のラグタイム「ジ・エンターテイナー」で、それを映画用に編曲したもの。ウィキによれば、スコット・ジョプリンが作曲した原曲はほとんど注目されていなかったが、映画「スティング」で使われ、爆発的に知名度が上がったという。 曲は様々に編曲されて映画全体に流れ、映画の雰囲気作りに重要な役をになっている。当然ながら編曲者でありピアニストのマーヴィン・ハムリッシュはアカデミー音楽賞を受賞した。 特に気に入っているのが、この曲のオーケストラバージョンだ。1970年代へのノスタルジーをかきたてることおびただしいが、テンポがゆったりしていて、聞いていてまことに気持ちがいい。おだやかな、落ち着いた気分になれる。夜12時頃にクリニックを出て自宅に向かうとき、ついついこの曲を聴きたくなる。いま、この曲にとって代わるものを思いつかない。 https://www.youtube.com/watch?v=FlPZdisSGiE |