いやー~、書き上げが早いですね!
面白くて、一気に読んでしまいました。
チェコニンフの、テーパーレスリーダーシステム、
ロングロッドニンフィング、など面白いですねぇ。
私としてはグレーリングというやつが、
かねてから気になっていて仕方ありませんが
さらにその想いが強くなりました。
8月17日(月)。昼前、リントナー・ホテルを出てウイーン空港に向かう。フロントでシャトル・バスの料金は38ユーロと言われ、僕が目を丸くして驚いて、それならタクシーと同じじゃないかと文句を言ったら、分かったような、分からないような答えが返ってきた。それは、タクシーだと回り道したり交通渋滞があると料金が高くなるが、シャトル・バスは料金は決まっているし、空港にまっすぐに行くとのこと。ふーん、ウイーンのタクシーは危ないってことだな、と理解した。 ウイーン空港ではとてもスムースにチェックインできた。成田とは大違いだ。だいぶ時間が余ったので、空港の建物内でタバコが吸えるバーかカフェを探したら、いい雰囲気の店があった。一隅ではオジサンたちがビール片手に談笑していた。隅のテーブルに腰をおろしてビールを注文し、「邂逅の森」を読了することにした。 富治はコブグマと死闘を演じ、最後は左手をコブグマの口中に肘まで突き入れ、右手に持った山刀を月ノ輪の中央に深く刺し入れ、下から上へ突き上げた・・・ 右のすねは骨まで咬み砕かれて足首がぶらぶらと揺れ、揺れるたびに激痛をもたらした・・・ 切断するしかなかった。富治は自ら山刀で切断し、木の枝の杖にすがりながら必死で村に帰る、イクが待つ自分の村に・・・ いくつかの尾根を越え、ついに眼下に村が見えた・・・。 ビールをグッと飲み、タバコを吸う。ふむ、いい本を読んだなと思った。 今回の僕の旅のことを想う。いろんな事がありすぎたが、総じていい方の旅だったのだろうと思った。ちょっと移動が多すぎたが、ま、それは仕方がない。僕の釣り人生に新たな1ページが加わったことは間違いない、と思った。そのとき、バーの一角でどっと笑い声が起こった。 -おわり- |