先月末、ミッジフックを買いに行ったワイルドワンでこの本を見つけて購入し、先日読み終わったばかりだ。2007年の発行だし、フライフィッシャーに連載していたそうだから多くの方々は先刻ご承知だろうが、雑誌を読まなくなったボクはまったく知らず、タイトルに惹かれて読んでみたわけだ。
おもしろい!とても面白かった。そんじょそこらの釣りの本ではない!これほどフライに狂った男がいたとは!
増田さんのことはよく承知しているし、狩野川で本人に会ったこともある。会った場所は本の中にも出てくる嵯峨沢橋のすぐ上の所だった。
本を読んで驚いたことは、彼は週末だけではなく、数週間あるいは月単位で川に泊まり込んで釣りをしていたことだ。よくそんなことができたものだし、何して食っているんだろう、と思った。今度会うことがあったら、その辺を聞いてみようと思う。
彼の人生では”釣り”が最優先であり、釣りをするために仕方なく働いているように思えてならない。日本のトラウト・バムなのである。この本を読み終わったとき、彼と似たような釣り人を頭の中で思いめぐらせ、浮かんできた人物はゲイリー・ラフォンテーンだった。
この本を読んでいないフライフィッシャーマンの方々、ぜひ読むことをお勧めする。
「ライズ戦記」つり人社発行、2007年、定価1800円+税。
追伸:小生、しばらくフェイスブックのアップができなくなります。命に関わるような状況ではないので、心配は無用です。タイムラインに書き込みがあっても返事ができないので、ご承知ください。