7月15日(水)、忍野桂川へ行った。今回は小田原の隣の大井町にあるストリームサイドというフライショップをやっている勝俣さんがガイドをしてくれた。池田さんというロッド・ビルダーも参加し、他にお客さんが4人同行となり、いつの間にか大勢になってしまった。そのうちのK島さんは週3回忍野に釣行している忍野狂いであった。
梅雨明けでもあり、晴れて暑かったが、忍野は標高が1000メートルほどあるので過ごしやすい。
この日は日中から鱒の活性は高く、ドライフライでもよく釣れた。夕方にはスピナーフォールがあってスペントパターンで数匹を釣った。この日、ヒゲナガは少なく、ヒゲナガパターンでは釣れなかった。
今回の釣りで印象深かったのは、勝俣さんがくれた秘密の「スペシャルフライ」の威力だった。秘密なので詳しいことは書けないが、簡単に言うとグレーのハックルをウィングにしたコンパラダンで、これが恐ろしいほどによく釣れた。彼に
「こりゃあ凄いフライですね。名前は何ですか?」
「名前はないんですよ」
「名前がなきゃあ困るでしょう。お兄さんが作った名竿がチャーリーズ・スペシャルで、このフライは弟のオリジナルだから、ストリームサイド・スペシャルかな?」
「いいですよ、それでも」
まあ、名前をどうするかは別にしても、本当によく釣れるフライだ。常食に近い小型のカゲロウのイミテーションだが、虫らしいアピール度が特別に高いようだ。ここに写真を載せられないのが残念だが、見たい人は僕に言ってくれれば直接お見せしよう。こんな釣りキチがいたんだネ。