種が手に入らないんですよ・・・。
昔ながらの種は、個人的に残していかないと継続的に
作れないのです。
買いに行っても、どのようなものか表示が判別できないし、
F1だったりして、農家でさえもわからないのです。
種の管理は日本は遅れていて、米国とかの先進国に先を
とられてしまい、どうしようもないこともあるようです。
スイカは連作障害等がでやすくて、種をまいた新芽を
かんぴょうの原料の夕顔の苗に接ぎ木をして作ります。
余談でした。
掛川の「三八屋」で飲んだとき、僕はナスの料理を頼んだ。運ばれてきて、一切れを食べて、僕はがっかりした。 「やっぱりこのナスもそうか!ナスの味と風味がないんだよね、昔のナスの味が」 O川さんが、 「そうそう、僕もそう思っていたんですよ」 「おお、そうか。この5年前後前からじゃないかなあ、こんな風に味気のないナスになったのは」 するとO川さんが、 「問題は種なんですよ。品種改良されて病害虫に強く、大きなナスができる種が売られるようになっていて、栽培者は昔ながらの作り方をしても種は買ってきますからね。種がそうなっちゃったら、どうしようもないんですよ」 と言う。 「なるほどねえ、そういうことか。そう言えば、スイカも昔は実が真っ赤で甘かったんだが、このごろは赤みが少なくて、甘みもないよね。10年近く前にある人が長崎からスイカを送ってくれて、それは昔のスイカだったなあ。おいしくて涙が出そうだったよ。その種が手に入ればいいんだろうけどね」 と、僕は言った。すると、G藤さんが、 「今のキュウリはトゲもないし、トマトも昔の味とは違いますよね」 と追い打ちをかけた。 僕は 「こういうホンマモンの野菜をじっくり作っていくのもスローライフなんじゃないの。キウイの校長のH野さんあたりが率先してやってくれなきゃねえ。今度会ったらゼッタイに言ってやる。少しくらい高くてもホンモノであれば買う人はいるはずだよ」 と酔った勢いで言ってしまった。 僕はキュウリとトマトどうでもいいが、ナスとスイカは好物なので、”昔の味”を何としてでも食べたいと思っている。 誰か、何とかしてくれないかなあ! |