僕の風邪の治し方は独特かもしれない。身体を休めて、十分栄養を取って、寝る前にはいつも通り晩酌をして、睡眠導入剤を飲んでコトンと寝ると、たいていは翌日には良くなっている。今回もその通りにやり、今日は元気である。
釣り道具自慢は品がないことは重々承知しているのだが、フライフィッシングの先達の一人として、優れた道具を紹介するのも責務の一つではなかろうか、と(勝手に)思っている。
本日、注文していたハーディーのグラスロッド”ザ・テスト(イギリスにある歴史的に有名なチョークストリームであるテスト川)”が送られてきた。ハーディー社は釣り具の老舗であり、これまでJET、ハーディ・パーフェクションなど、優れたグラスロッドを作ってきた。そして2009年、ハーディー社は新しいグラスロッドを発売した。それはグラファイトを10パーセント含むコンポジット・ロッドだった。
いま、この竿の良さが急速に認められてきているようだ。値段も手頃(375ドル)なので僕も注文したわけだ。で、さっそく磯部の運動公園に行ってキャストしてみた。キャスティングではグラスの長所であるスムーズさ、ラインの乗りの良さをはちゃんと保たれていた。しかも反発力はこれまでのグラスのやや上を行くのでラインの伸びがいいし、正確なフライのプレースメントも楽である。キャストしていてとても気持ちが良かった。これは新しい感覚だった。これはいいと思った。今回振ったのは7フィート6インチの4番だが、もっと長くてもいいなという感じがした。この素材であれば、8フィート3番なんて竿でもいけるんじゃなかろうかとさえ思われた。
グラファイトの混ざり具合はおそらく10パーセントが丁度いいのだろう。20パーセントにするともはやグラスの良さが失われてしまうような気がする。
ハーディーはさすがにツボを心得ていて、いいものを作るなあと感じた次第だ。作りも綺麗だし、ブランクの色もいいし、ハーディーらしい贅沢さも備えていて釣り人の心をくすぐる。これだけ手の込んだ物を作って375ドルなら安い。グラスだからこの値段で可能になったのかなあ。ハーディー社に聞いてみたいところだが・・・。
解禁日に使う竿はこの竿に決めた!