フライロッドの素材にはバンブー、カーボン(グラファイト)、グラス(グラスファイバー)などがある。歴史的にはバンブーはグラスに取って代わられ、その後カーボンが開発され、今はカーボンが一般的となっている。もちろん、バンブーロッドは今も作られているが、手作りで高価である。グラスロッドは反発力がカーボンより低いが、粘りがあって、現在でも愛好者が少なくない。ことにショートキャストが大部分の小渓流の場合にはカーボンよりグラスの方が優れている部分もある。
僕はここ数年グラスロッドの名竿を入手してきた。そのことを知っているN居田君が、グラスロッドの振り比べをしましょう、どうせならのんびり釣りができる蓼科の池で釣りを楽しみながらやりましょうと言いだし、今回実現させたものだ。
川野出品リスト
ガルシア・コノロン、COMPANION, 5 star, 2403, #5-6, E- glass,7'6", 2/1, dry fly action
フィリプソン、2904、7' 6", 2/2, 2 7/8 oz, #5-6 E- glass, fine dry fly action
フェンウィック、フェラライト、FF75, 7'6", 2/1, #5-6, 3 1/4oz E- glass, good!
ラス・ピーク, Zenith built for Tom Morgan, 特別の竿、7', 2/1, #4 line 61g 2 5/32 oz
ウィンストン、ストーカー、8' #3, 2/1 ホンモノ、ペア・ブランディンから購入
ウィンストン、ストーカー、8' #4, 2/1 ホンモノ wonderful action
ハーディー、ファイバライト・パーフェクション、7'2" #4 2/1 very good dry fly action
ウィンストン、モンタナのストーカー、8’、#4、3/1 slow
ダイアモンドグラス、7’、3/1,#3 S- glass, good
イナガキ、ゼフィルス 6' 7.5", 3/1, #3 、限定80本製作中40番、平成12年製
イナガキ、ゼフィルス 7', 3/1, #4 、限定75本製作中65番、平成12年製作 good
トーマス・アンド・トーマス、エアルームシリーズ、7' #3 3pc シルキーアクション
フェンウィック,イエローグラスII,リトル・イエロー 7' #3 5/1 E- glass? heavy
ハーディー、クラシック・ライトウェイト、ザ・テスト、7'6" #4 2/1 great rod
つるや、Feel Banty, 4' 4" 2/1 #3-4
ステファン・ブラザーズ・ロッド、S- glass, 7'6", 3/1, #3-4 very good action
タカダロッド ストリーム 7' #3 5/1 serial no. 60205 good rod
N居田
ウジニッキ、スコット、パウエル
K木
キラク 竹筒入り
どれも時代に応じたそれなりの個性を持っているが、みんなの評判が良かったのはトーマス・アンド・トーマスのエアルームであった。そのアクションのスムーズさは、シルキータッチと言うか、特筆に値するだろう。今は廃版になっているらしく、残念な事である。
池の釣りでは反応が良く、皆ドライフライでよく釣れた。今回、僕はここの大きなマスの強い引きでフックを2本折られてしまった。そのうちの1本はティムコの102Yだった。このフックが折れたのは初めてだ。原因はマスの大きさもあるが、使用済みのフックに錆が入っていた可能性もあるだろう。今度、手持ちの古いフライのフックを総点検しようと思っている。