先生久し振り!最近少し忙しくてご無沙汰してしまいました。
お祭りの写真を見て、カラフルなヨーヨーやフワフワの綿菓子。真っ暗な中の明るい屋台・・・子供の頃に行ったお祭りの匂いや、屋台のお兄さんの足元で「ウィーン」ってなってるバッテリーの音まで思い出しました。お祭りに行ってハッカのパイプを買いたくなったな。
僕のクリニックは相模原市の磯部という部落にある。ここは古い部落で江戸時代からあるらしい。昔は丹沢の大山詣でのために相模川を渡る船着き場があったところで、大山道という古い街道筋にあたる。 そのクリニックのすぐ裏手には御嶽神社という小さな社がある。クリニックから直線距離にして150メートルくらいしか離れていない。日頃は閑散としているが、9月1日の秋祭りの時には急ににぎやかになる。前日には子供御輿が出るし、当日には門に旗が立ち、門飾りが付けられ、狭い社前の通の両脇には夜店が並ぶ。あまりに狭いので、歩く人はすれ違うときに接触してしまう。社殿前の広場には舞台が作られて踊りが披露され、太鼓連がおはやしをする。当然ながら、寄付を受け付ける場所があって、古老達がたむろしている。 こんな昔ながらの祭りが相模原市に残っているなんて知らない人も多いだろう。僕も初めて見たときには50年くらいタイムスリップしたように感じたものだ。 縁日の想い出としては、ごく小さいときに縁日で椎の実を煎ったものを買ってもらい、香ばしく、甘くておいしかったことを憶えている。年頃になってからは地域の祭りなんてバカにしてあまり行かなかったようだ。ところが60歳を過ぎた頃から、これはこれでいいものだと思うようになってきた。そして、ここ数年、この祭りに行くのを楽しみにしている。お祭りに寄付を持って行くという仕事もあることはあるのだが、人々に触れるという感覚が楽しい。女房殿は綿菓子を買うのが楽しみらしい。 いつもこのお祭りの時には暑いのだが、今回は涼しくてよかった。 例によって写真をお見せしよう。 |