日本語には、時制がない。
いうなれば、日本語は現実構文ばかりの言語である。
実況放送・現状報告の内容をいつまで続けていても「あるべき姿」は出てこない。
「それで、どうした」の問いには、答えが出せない。
「あるべき姿」は、未来構文の内容で、現実構文とは次元を異にするからである。
この問いに答えの出せる人は、教養ある人である。
現実構文ばかりの言語の中での「あるべき姿」の内容は、空理空論でしかありえない。現実味がなく、白々しい限りである。哲学的な内容は、この世の中の嘘としか言いようがない。だからこの国では、神の教えも成り立たないように見える。
こうした状況の下で、わが国は教育あって教養なしの状態に留まっている。そして、知的低水準からの脱出がいつまでたっても困難なのである。
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Professor Terashima is an accomplished scientist but also an acutely observant philosopher and sociologist whose critical ideas are deeply penetrating. What he writes will give his readers much cause for reflection. His contribution is that he articulates through carefully structured analysis what the Japanese have for a while but only vaguely suspected about themselves.
沖縄県立芸術大学教授 A. P. Jenkins
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/index.htm http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/ .