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今日はどこへ行こうか。 朝になっても迷っていた。 日帰りだから遠くへは行きたくなかった。いろいろ考え、楽なところにしようと思い養沢にもう一度行くことにした。 釣り場に行くと、入り口の横においてある地産品売り場に「有精卵」が売っていた。今買っても割るかもしれないから後で買うことにした。 昼食に「木の小屋」という蕎麦屋に行ってみると本日休業と札が出ていた。あきらめて引き返そうとしたら、母屋の入り口にいた親父が 「ウチはね、土日しかやっていないんだよ」 と言う。 「え、土日だけ・・・・」 「うん土日だけ」 「・・・・・」 僕は何か言いかけたが、やめた。営業日は確かに責任者が決めることだ。だが、土日だけでやっていけるのか。いや、土日だけのほうがかえって経営的にいいのかもしれない。そんなことを目まぐるしく考えて、余計なことを言うのを控えたのだった。親父はまだ何か言いたそうだったが、僕はにっこり笑って車に戻って、別の食堂に向かった。このあたりには、人なつっこい人が多いなと感じていた。 釣りはヤマメ優先区域に入った。水はやや多めで気持ちよくドライフライに出たが、スレた魚も多く、釣果はニジマス4匹、ヤマメ2匹、ブラウントラウト2匹だった。 ブラウントラウトが釣れたのにはややびっくりした。釣り終わって事務所に戻り、奥さんに報告すると彼女もびっくりしていた。 「ブラウントラウトはまったく放流していないんですよ。最後にブラウンを放流したのは4年前ですから、もし釣れたのならここで生まれた魚でしょう」 と。確かに僕が釣ったブラウンは魚体は綺麗で大きさは13センチくらいだった。1歳半くらいだろうか。 事務所には飲み放題のコーヒーがあるのも嬉しい。で、有精卵を買おうとしたら売り切れてしまっていた!残念! 奥さんに聞くと、近くに温泉センターがあるという。さっそく行ってみたら、そこにも地産品売り場があり、そこで有精卵を売っていた。良かった、良かった。これで明日は旨い卵焼きが食える、と思った。 温泉には露天風呂があり、アルカリ泉で、いい温泉だった。 遠くに行かないでも、これだけ楽しめれば言うことないな、と思いながら帰途についた。 |