多忙の時期を無事に切り抜けた。2週間前にe-Bayでセリ落としたウィンストンの“ストーカー”というグラス竿が届いたのだが、まだラインを通して振る時間もとれなかった。
膨大な校正を終わり、久しぶりにフライを巻いた。管釣り用だ。シーズンオフには管釣りに行くことになるし、管釣りであっても、やはりたくさん釣りたいのでフライには工夫が要る。皆それぞれに管釣り用の秘密のフライを持っていると思うが、僕もいくつかの変遷があって、ビーズヘッドでモスグリーンのオーストリッチニンフをよく使う。これは”実は”ペレットの色に似せたものだ。今回、特別に最近の僕の秘密のフライを公開しよう。
11月のこと。鹿留で三島のT橋さんからもらったフライが良く釣れるのには驚いたものだった。マラブーフライで、ピンクがいいという。で、蓼科の池に行ったときに同パターンのピンクとホワイトを用意していったら、ピンクはダメでホワイトが爆釣となった。倉真のO川さんが白のマラブーがいいんですよと言っていたことを思い出して作っていったものだ。そう言えばこのことは、以前、ボラ釣りをしていたとき、いろんなフライを試したが、白のマラブーがベストであったことともよく一致する。白い、フワフワしたものには魚は惹きつけられるようだ。ピンクは川の釣り場ではよく見えるのでサイト・フィッシングにはいいが、止水では白が勝るようだ。
今回、2つのパターンを作ってみた。一つはレッドワイヤーを巻き込んだT橋スタイルのホワイト。もう一つはビーズヘッドでテイルは短い、やはりホワイト一色のもの。
さあて、どちらが良く釣れるか、試してみなきゃいけない。フライの名前なんてあってもなくてもいいようなものだが、白くて、悪魔のように魚を誘って釣り上げるのでホワイト・デビルと呼ぶことにした。
T橋スタイル。フック:ダイイチ1510 #10,ウェイティッド、ホワイト・マラブー。テールが長く、水中でユラユラとなびいて生き物の雰囲気を出す。名付けて”マダム・ホワイト・デビル”。長いテイルがイブニング・ドレスを引きずっている女性の雰囲気があるから。
このフライは、この前蓼科の池では大当たりでね、3個用意していったら大きな鱒に取られてすべて失ってしまった。その日、釣れなくて苦労していた人もいたし、彼の為にもここに公開するもの。
マテリアルは上記と同じでタングステンのビーズヘッド・パターン。名付けて”ムッシュー・ホワイト・デビル”。テイルは短く、金の玉を持つので。