今日は久しぶりに貸しビデオ屋に行った。バーバラ・ストライサンドの「ファニー・ガール」、黒沢明の「デルス・ウザーラ」を見たかったのだが、両方とも置いてなかった。話題の新作やホラー・アクション物はたくさんあるのに、本当にいい映画は置いてない。仕方が無く、ニューマンの「評決」を見ていなかったので借りてきて、見た。 うむ、いい映画だった。勧善懲悪と言えば言えなくもないのだが、すこし違う。日本の新しい裁判制度に登場する陪審員に見せたい映画だ。ニューマン扮する弁護士の彼女がよくできている。ラスト・シーンがことにいい。鳴り続ける電話、出ようか、出まいか迷うフランク。同じ考えを持つ同志だが、自分自身を失った者と、かろうじて失わなかった者・・・。 ラスト・シーンはすべてを物語っていた。 |