昨日、ある出版社の編集者が2人、相模原まで僕に会いに来た。編集長が替わり、新編集長とナンバー2が挨拶に来たというのがたてまえだったが、懸案だったロナルズ著「フライフィッシャーの昆虫学」の翻訳本の出版の相談がメインだったようだ。 結局本を出すのは採算の面から難しいということだった。それではと、僕が本を作って、フライロッダーズから販売というのを検討してほしいと言ってみた。本を作ることより、売るほうが手間がかかるからね。そうしたら、前例はありませんが検討してみますということだった。さらに、雑誌に連載してくれれば宣伝にもなるんだがと言うと、それは前向きに検討してみましょうとの返事だった。編集長はまだ37歳と若いし、フライ歴も短く、会社として動いているので即答はできないようだった。 10年か、15年前だったら何の問題もなく出版できたのだろうが、今時、本を出すのはとても難しいことはよくわかっている。「フライフィッシャーの昆虫学」は飛ぶように売れる本ではなく、マニアが熟読して楽しむ本である。もうちょっと待って好ましい返事が無いようだったら、別の出版社に声をかけてみようと思っている。 |