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今年の夏はほんとうに暑い。歳をとるとますます暑さがコタエるようになってきた。釣りに行きたいが、暑いので、行けない。渓流も、ヘラ釣りも暑いだろう。困ったなあと思い、どこか暑くない所が近くにないものかと思案をめぐらし、そうだ、日川があると思いついた。4日の水曜日の朝、念のためペンションすずらんに電話してみると水位は落ち着いて平水とのこと。それっとばかりに出発した。 その日、相模原も、中央高速でも気温は34℃あった。勝沼で高速を降り、20号線を戻って、大菩薩峠方向に曲がり、あとはひたすら登る。僕の車には外気温の温度計が付いているので、刻々と変わる外気温がすぐにわかる。登り始めると気温はすぐに30℃を切り、さらに登ると28℃、26℃と下がっていった。そして30分ほど登ってすずらんに着いたときには、なんと23℃になっていた。下界より11℃も低かった!僕は期待にたがわぬ結果にニンマリと笑っていた。相模原を出てちょうど2時間でパラダイスに着いたのだ。車のドアを開けて外に出ると、ひんやりした空気がとても気持ちよかった。ああ、天国だなぁと思った。 レストランに入ると、奥さんから 「やあ、先生、いらっしゃい」 と言われた。すっかり覚えられたようだ。お昼時であり、この気温なら熱いラーメンでも食べられるが、焼きそばにした。ペンションの中庭には虫好きの子ども連れが集まっていた。ここでは虫に詳しい人は人気者である。 さっそく日川小屋から入渓。すぐに小さなイワナが釣れた。水は平水だし、さい先がいいので、今日は何匹釣れるかと期待が高まったが、その後、6時半に納竿するまでまったく釣れなかった。まったくである。いかにもイワナの居そうな流れがいくつもあったんだが、不思議なようにフライには無反応だった。魚が居ないはずはないので、先行者がいるのかなと注意して観察してもそれらしき足跡はなかった。水温を測ってみると16℃、となんら問題はない。先行者が餌師や初心者フライ師であれば、釣れる自信がある。おそらく、よほど腕の立つフライ師かテンカラ師が数時間前に先行したんだろうと思う。というわけで、今回は魚の写真はない。 ま、この日は涼しい渓流で竿が振れただけでも良しとしなければいけないだろう、と思った。 |