ツンというヘラのアタリに、ピシッと合わせをくれれば、ガツンとヘラが乗る。この感覚が病みつきになってしまったボクは、この4日間で3日ヘラ釣りに行った。 今日は第3日で、六倉ヘラ釣り場に朝から行った。朝6時に起き、クリニックに行って身支度して、途中のコンビニで弁当を買い、釣り場に着いたのは8時半だった。 六倉ヘラ釣り場は相模川の伏流水を利用しているので水の透明度が高く、水温は冬でも低くはならない。この釣り場は南北に長いので、風は吹き抜けやすく、波があることが多い。ボクは繊細な浮きの動きを捕らえて釣りをしたいので、波があっては困る。ありがたいことにこの釣り場にはワンドがあって、周りには大きな木が生えていて、風が弱く、波は立っていないことが多い。このワンドがボクのお気に入りの釣り場になっているというわけだ。 13尺の竿で釣り始めたが、水中の藻に釣り鉤がかかるので、藻の手前を釣り始めたら13尺では長すぎて持てあましてしまった。そこで10尺に変え、数匹を釣った。この日は晴れて暖かく、風もなく、絶好のヘラ日よりなので、もっとアタリが多くても良いように感じていた。かなりのアタリを見逃しているようにも思った。そこで浮きを小さなカヤ(萱)浮きに変えることにした。これが大正解であり、ヘラのアタリがとてもわかりやすくなった。また、餌の堅さや大きさも適宜変えていった。入れ掛かりというほどじゃないが、コンスタントに釣れ続けた。周りを見回してもボクが一番釣っているようだった。隣の釣り人が、よく釣れますねえ、スゴイですねえ、と言ってくれた。午後3時を過ぎて次第にヘラの食いが悪くなり、4時過ぎに納竿。 実はこの釣り場の主のようなK藤さん(86歳)という人と仲良くなっていてね。いろいろ教えてくれる。この日も釣りの後、駐車場で会い、釣り談義になった。K藤さんが 「何匹釣れました?」 と聞くので、 「数えてはいないので正確じゃないんですが、20匹以上釣ったと思います」 と答えると 「それはスゴイ。先生はお上手ですねえ」 と褒めてくれる。 「いやあ、今回の釣果はカヤ浮きのおかげですよ。K藤さんもカヤ浮きをお使いですか?」 ニタリと笑って 「私の使っている浮きのほとんどがカヤ浮きなんですよ」 などなど、話は尽きない。 だいぶ来るところまで来たような気がする。こんど、ヘラの釣り堀で100匹釣りに挑戦してみようかな。 この浮きを見つめる釣りがへらぶな釣り ライズの嵐の中でヘラを釣る人々 |