3月29日 術後4日目 だいぶ肛門部の痛みは軽くなってきた。 肛門の手術のあとには多少の出血もあるし、分泌物があったり、便が漏れたりする。それを吸収して患部を清潔に保つために大きなガーゼをパンツの内側に付ける。ところがこれは大きくてゴワゴワしているので歩くときに不愉快なのだ。そこで女性の生理用のナプキンを使うことにした。男としてはやや恥ずかしい思いもあるが、使用目的を考えれば理想的代替品と思われる。病院の売店で売っていて、使ってみるとマコトに具合がいい。ナプキンの裏側に接着剤が付いていてパンツの裏側に固定できるようになっている。いろいろ種類があってね、多い日用、少ない日用、夜用の厚いものなど。安心のためにボクは夜用を買ってみた。もしボクが若かったら生理用ナプキンなんて買えないだろうが、今はまったく平気であり、歳をとるとはおそろしいものであると感じてしまった。 また、本を読もうという気力も戻ってきていた。添付してある写真の左は松島病院の院長が書いた「痔学」という本だ。病院の売店で売っていたので、この際、勉強のために買ったもの。あまり専門的な内容ではなく、一般向けの本だ。痔の話というより、自叙伝のようなものであり、彼が肛門科に関わった経緯がくわしく書いてある。 中央の「帰省」はボクの好きな藤沢周平の遺稿エッセイ集だ。例によってきちんとした文章で書かれているんだが、様々な話題が出てくるので、今のボクにはチト読みづらい。体調が本格的に復調してから、じっくり読むことにした。 右の「冗談じゃねえや」浮世絵宗次日月抄は門田泰明の時代小説で、彼の文は初めて読む。文章は荒っぽいがストーリーテラーとしては優れており、読ませる。というわけで、この本をすこしずつ読んでいる。まあ、時間つぶしのようなものだが・・・。 社会復帰の準備段階になってきたのかな。 |