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2011年06月20日(月) 
 相変わらず、へら釣りに行っている。週に2-3回は行っている。主として大物狙いの相模湖がよいだが、半日しか時間がとれないときは相模川の大島へら釣り場に行くことが多い。最近、大島の釣り場用に孤舟二代目の8.5尺(竹)、景仙8尺(カーボン)という竿を買った。これがなかなかいい竿であった。管理釣り場ならかならず釣れるし、あきるということはない。ところが、相模湖などの野べらとなるとそうはいかない。
 19日の日曜。五宝亭の釣り場である青田沖の最奥に入った。国道の喧噪から遠く離れ、周囲を北丹沢の自然林に囲まれた靜かな釣り場だった。秋の紅葉の時にはさぞや綺麗だろう。ときおり鳥が鳴き、アオサギが舞っていた。ボクが入ったポイントの名は供養塔裏、つまり岸付けした岩の上にはへら鮒供養塔が建ててあった。
 朝からお昼まではぽつぽつと半べら(43cmくらいあった)やニゴイが釣れた。お昼ごろ、アタリはピタリと止まった。12時から3時までの間は食いが止まることが多いものだ。浮きはピクリとも動かず、エサを確認しても食われていない。巨べらは音を嫌うので身動きは最低限にして同じ姿勢で釣り続けることになる。それでも浮きが止まって1時間、2時間となると、辛い。いつ大物が来るか分からないので目は浮きを見ていなくてはいけない。そう言えば、身動きできないような小さな箱に押し込められるという懲罰というか拷問があったような気がする。その拷問に似た感じがあるわけで、野べら釣りは辛抱の釣りなのである。仲間とワイワイ騒ぎながらする遊びの釣りとは一線を画して違うところだろう。へら鮒釣りは「道」というか、「修業」というか、ヤワな釣りではない部分があるようだ。やや狂った人でなければ続けられないということが分かったような気がした。
 退屈を持てあまし、周りを見回して他の釣り人の様子を見たりする。対岸に赤いキャップをかぶった釣り人が居て、絵になるので写真を撮る。向こうから見たらボクもあんな風に見えるのだろうと思ったりした。思いついて携帯のメニューからリラックスモードプラスを開いて音楽を聴いてみた。そしてすぐにこの音楽は対岸の釣り人にも聞こえているに違いないと思った。迷惑になっているかもしれない。そのくらいあたりは静かなんだから。で、すぐにやめた。オダ際の浮きの写真をズームを最大にして撮る。おしっこをする。立って船べりからしてもいいんだが、静かなので、水音が響きわたっていささか気になる。そこでエサ作り用のプラスチックボウルの予備があるので、その中に出して、あとは静かに水に流すことにした。携帯で友人に電話をする。などと、ありとあらゆる暇つぶしを考え出してやるわけである。
 そして、午後4時半、不意に浮きが急に上にあがった(食い上げ)のでボクの右手は自然に竿を持ち上げて合わせをくれていた。強い魚で一度水面まで上がってきたのを見たらヘラブナだった。何度も突進したが持ちこたえ、タモですくって、船上にあげて測ってみると39センチメートルあった。惜しい!40センチメートルを越えると五宝亭では魚拓を作ってくれるんだが。そして、またもや尾ビレが半分しかなかった。写真を撮って放流し、その後はやる気も出て、退屈せずに釣り続け、5時半に納竿。
 帰りは圓生の「五人廻し」を聞いた。あまり面白い噺ではなかった。

閲覧数664 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/06/20 18:05
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