今日、ハルフォードの自叙伝の初版本(1903年発行)がアメリカから届けられた。送ってきたのはO澤君といって、北里大学卒の脳神経外科医で、現在ニューヨーク在住で、脳腫瘍の研究をしている男だ。この本の売り主はアメリカ人で、アメリカ国内にしか発送しないそうで、一度O澤君に送ってもらい、O澤君からボクに送ってきたというわけだ。 この本はハルフォードの「水に浮くフライ・・・」の翻訳版で、ボクが巻末で解説を書くための資料として購入したもの。また、この本に載っているハルフォードの写真も使おうと思っている。 復刻版とオリジナルまたは初版本とは、内容は同じわけだが、やはり、雰囲気が違う。ホンモノでは、表紙は色あせて、ページも薄茶色になっている。この古びた感じがいいなあ。写真には薄紙がかぶせてあり、表紙裏やページには前の所有者の書き込みがある。手書きなので読みにくいが、所々は分かるのも面白い。写真はね、とてもシャープなんだが、現在の点々の印刷じゃない。ルーペで拡大しても点々は見えない。ある種の写真プリントそのものが使われているようだ。 ボクは古書が好きなほうでね。100年以上前に読んだ人の思いが詰まっているような気がする。