この所、体調がイマイチだった。今月の11日に風邪をひいて、咳と痰がつづき、ようやくおさまってきたのは10日くらい後だった。そして飲み会や釣りがあり、めまいが発生。これは2日ほどでおさまり、さらには不整脈が出た。やむをえず、たばこを減らし、不整脈はおさまった。ようやく元気だと感じたのが25日ごろだった。生き延びたというのは大げさだが、一山越えたような気がした。 そこで、27日、やや久し振りに狩野川に行った。大型連休の始まりだというのに道路は驚くほど空いていた。本流は増水していたので、上流のH川に入った。そこは静岡新聞の取材で行ったところで、魚は大きいくはないが、渓相がすばらしかった。 入渓点に車をとめると、まわりにはあざやかな新緑があった。陽光がふりそそぎ、木の葉はまぶしいくらいに緑色になって、葉が風に揺れていた。この光景を見ただけで来たかいがあったと思った。車の中でセブンイレブンの具だくさん弁当を食べた。とてもおいしく、これで500円は安い! この日はスコットのブラウン・グラス、7.5フィート、4番の入魂を兼ねていた。これは、売り手がアメリカ国内にしか発送しないので、デイビッドに頼んで競り落として送ってもらった物。 流れに立つと、透明度の高い水、美しい底石などをほれぼれと眺めてしまった。この日のボクはいつもとは違っていたようだ。フライをなげるとポイント毎で魚が出たが、皆小さく、鉤がくわえられないようだった。それでも400メートルほど行った地点で20センチメートルの綺麗なアマゴが釣れ、さらに100メートル行って、こんどは18センチメートルのアマゴが釣れた。ボクは満足し、岸沿いのワサビ畑の細道を通って川を下った。見ると、ワサビの花が咲いていた。薫り高く、柔らかいワサビの花は旨いからなあ。また、ワサビの葉の緑が濃く、勢いがあり、濃密な生命力のようなものを感じた。 夕方には一発狙いでM村さんの勧めもあって冷川に行った。5時半ごろからモンカゲロウのスピナーがたくさん飛び、ダンも少しは出て、トビケラもたくさん飛んだのだが、ライズはまったくなかった。不思議な感じがしたが、ま、こんな時もあるんだろう。 自然の美しさをすなおに感じた、とても気持ちのいい1日であった。