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かっこいいなあ、先生
先日、北里大学脳神経外科の新任教授が磯部クリニックまで、ボクに会いに来た。何人かで来るのかと思っていたら、彼一人であった。 実はね、北里大学の脳外科の教授は昨年4月に定年退職し、その後長く空席だったのだが、ようやく新教授が決まって、この4月に赴任してきた。東北大学出身の人だ。 そのK部先生とは会ったおぼえはなかったが、彼はボクのことをよく知っていたらしい。クリニックの居間に通し、彼は自己紹介をした後、北里大学でボクが長くやってきた脳腫瘍のカンファレンスをぜひ再開してほしいという。彼の専門も脳腫瘍であり、脳腫瘍の研究には病理がとても大事なので、自分を含めて若い連中や学生に病理を教えてほしいとのこと。 ボクとしては世代交代の時期だし、大学のほうはそろそろ終わりにしようと思っていたのだが、K部先生の熱心さ、まじめさと、クリニックまで来てくれた心意気を感じ、学内での適任者が育つまでということで引き受けることにした。 ま、ときどき大学に行くのはおもしろいものだし、若い連中と接触すれば、刺激にもなる。自分の脳腫瘍病理の知識を後進に伝えていくのも、ボクの役割なんだろうと思うことにした。 やれやれ、なかなか”釣りばっかり”ということにはさせてくれないなあ。 |