8月17日。今回の旅行の最終日であり、少しだけ渓流釣りをする予定にしていた。腰痛はだいぶ良くなっていたが、動くたびに痛みが発生していた。 民宿の部屋の窓からは雲の合間に青空があって、電線にツバメがとまっているのが見えていた。朝食は他の客と同じ部屋で食べるが、皆さんほとんどがオバチャンばかりだった。 ここ松原湖のある小海町はとても涼しく、気温は16℃~25℃だったようだ。25℃になると暑く感じたものだった。 小海町から千曲川に沿って上流に向かい、昔イワナ釣りに通った信濃川上に行ってみた。昨日の豪雨の影響で、川は増水し、茶色の水が流れ、とても釣りが出来る状態ではなかった。そこで支流の金峰山川に行ってみると、濁りも少なく、釣りが出来る状態だった。ところが、である。川の土手に沿ってワイヤーフェンスが張り巡らしてあった。フェンスの高さは1メートル半ほど。これは何のためのフェンスなのか理解出来なかった。畑があるわけじゃないのでシカ除けではないようだった。注意書きなどはなかったが、釣り人が川に入るのを阻んでいる感じだった。そして、ボクの腰はまだ痛んでおり、このフェンスを越える自信はなかった。 ま、昔通った釣り場を見て回っただけで満足するしかなく、帰路の高速道路の渋滞も気になっていたので早めに”引き上げ”ることにした。橋のそばにはマツヨイグサがたくさん咲いていた。相模原市の広報誌用の写真をボクは担当しているので、花の写真はたくさん必要であり、さっそく撮影した。 清里を抜け、出光のスタンド(海賊と呼ばれた男の影響で)でガソリンを満タンにし、もう少し下って、これも必ず寄ることになっている「森ぴか」というソバ屋に行った。元気のいい婆ちゃんは健在だった。ソバもとてもおいしく、昔のままだった。店の中にはがらくたが積み上げられていたので、店じまいの準備かなと思った。帰りに婆ちゃんが、「いつもありがとうございます。桃でも切って出せば良かったね」と言うが、いまごろ言ったってもう遅いよと言いたかった。「相変わらずソバはとってもおいしかったら、店じまいなんかしないでガンバッテね」と言うと、婆ちゃんがすこし笑ったように思った。 連休の最終日というのは以外に高速道路の渋滞は少ないものだが、それでもかなりのものだった。上野原で中央高速を降りて、一般道を走って相模原に戻った。 今回の旅行はギックリ腰に始まり、それをだましだましでヘラブナ釣りをしたが、ヘラブナ釣りはすばらしく、学んだこともあり、善い行いを一つして、イナゴも小鮒も食べたし、集中豪雨にも遭遇した。そして美しい金峰山川を見たし、千曲川もちゃんとあった。森ぴかの婆ちゃんも元気だったし、総じてとてもいい釣行になったと思う。 厚木のF野さん、どうもありがとう!おかげでいい釣りになりました。 松原湖には避暑をかねて、ぜひまた行きたいと思っているよ。