8月16日。曇りのち豪雨。この日は最後のヘラブナ釣り日で、松原湖に行くことにした。天気予報では大気が不安定で、午前中は曇りだが、午後からは大雨の可能性があるという。それでは午前中だけでも釣りをしようと思った。 やはり松原湖はいい。この日は湖の奥に行き、沈木が水面に顔を出している所に行った。この場所もF野さんから有望だと聞いていたところだ。 釣り始めたのは9時ちょうどで、3投めからウキが動き出し、よく釣れた。この日釣れてくるヘラはみな型が良く、ほとんどが尺以上であり、魚体も綺麗だった。どうやら松原湖でも場所によって魚の質がちがうようだった。 あるとき、エサが目の前の水面に落ちたとき、すぐ下にヘラブナが集まってきて沈んでくるエサを食べるのが見えた。そこで使用中の仕掛けにエサを付けて道糸を手で持って1メートルほど沈めてみた。エサは白っぽいグルテンにしたので、よく見えていた。そのまま待っていると、ヘラブナがエサをつつくとコンコンと手にアタリがくるが鉤掛かりするわけではなかった。さらに待っているとガツンという強いアタリが来てヘラブナが釣れてしまった。ボクは夢中になって手釣り(見釣り)を繰り返したものだ。その結果、ウキがフワンフアン沈んだり、ゆっくり沈むときにはヘラブナは(エサをつついたりはしているが)ちゃんと鉤をくわえていないので、合わせても釣れるはずがないのがよく理解出来た。それに対して力強く、すばやくウキが沈むときには(鉤までくわえているので)合わせる必要があることもわかった。このことを理解したあとは”眼から鱗が落ちたように”釣れだしたものだった。 この日はヘラブナの活性が高く、寄り方も凄かったので、ある時点で両グルテンにして釣った。入れパク(ワンキャスト・ワンフィッシュ)状態も何度かあり、ダブルでも釣れた、ほんとうに、夢のように、忙しく釣ったなあ。9時から1時半までの間に36枚を釣った。別にスレ掛かりが10枚ほどあったが・・・。 そして、雨がだんだん強く降ってきた。みるみるうちに豪雨となり、アタリは遠のき、舟底にはどんどん水が貯まりだし、ボウルで掻い出さなければいけなくなった。風も出てきて、とても釣りが続けられる状態ではなく、危険な状態となったので、ケイタ君に連絡し、モーター船で救出にきてもらった。 この日の雨はひどく、隣の岐阜県では記録的な豪雨となったそうだ。そんな豪雨も夕方にはやんで青空が出た。 この日は松原湖の花火大会であり、道路は渋滞になるだろうし、夜は松原湖には近づかないようにした。宿泊は立花屋は満室だったので、大すみ屋という民宿を予約していた。ここは朝食のみしか出ないので、夕食は八峰の湯で食べ、お風呂はリエックス(シャトレーゼがやっているリゾートホテル)の露天風呂に行った。そこでは人は少なく、快適な露天風呂だった。そこはアイス食べ放題でであり、800円で入れるのは安いと思った。 この日はボクのヘラブナ釣りの釣行の中で”もって銘すべき日”となった。一皮むけたように思った。