年に1度、奥日光の湖や湯川に釣りに行くが、今年は13,14に行ってきた。同行は田中山の焚火男ことK木さんと三島のY田さん。現地ではS崎さんが合流する。
湖はやや歩かねばならないが、標高1500メートルにある美しい山上湖であり、再生産しているワイルド・レインボウが居る。歩きに歩いてやっとその湖が見えてきたときには嬉しかった。周りはまったくの自然状態であり、木々が美しい。
昼頃には小型のカゲロウやユスリカが飛び、ライズもあったが、釣りはなかなか難しかった。大物も居るらしく、インターメディエイト・ラインにウーリーマラブーを付けて釣ったが釣れず、フローティングラインを使ってのドライフライ・フィッシングのほうに分があった。ライズを待ち、ライズしたところにすばやくドライフライを落とせば食ってくれた。ボクに釣れたのは小型のレインボウだったが、魚体は美しく、はるばる来たかいがあったと思った。
水は冷たく10℃くらいしかなかったので、長時間のウェーディングは無理であり、休み休み釣り、お昼にはS崎さんが暖かいコーヒーをいれてくれた。K木さんが
「シカの糞がたくさんありますねえ」
と言うと、S崎さんは
「ここは動物の世界ですから。去年来たときにはサルがたくさんいました。クマも居ますからね」
と言う。ここでテントを張ってキャンプしたいねと言おうとしたボクは、クマやサルが居ると聞いて、言葉を飲み込んでしまった。
夕食はもはや定宿になったペンション「フレンドリー」で4人で食べた。ヒメマスの塩焼きが出だが、香りがなく、身がえらく柔らかかったのでボクはオーナーの深谷さんに聞いてみた。すると、中禅寺湖の魚はセシウム汚染で食べられないので、出したヒメマスは養殖池のものだそうだ。セシウムは食物連鎖の中で循環し、半減期は60年だし、今後当分は中禅寺湖の魚は食べられないらしい。
夕食の席上、これまでもお世話になってきたS崎さんにボクはあるプレゼントをした。それはライヨールのペーパーナイフで、ボクはそのスタイルと使いやすさが気に入って長年愛用している。彼も箱を開けて実物を見て喜んでくれたようだ。
8時半ごろだったか、S崎さんは、中禅寺湖名物の夜霧の中を、宇都宮に帰っていった。
部屋に入って話は尽きなかったが、この日は朝が早かったこともあってボクは眠くなり、早めに寝た。
明日はいよいよ湯川だ。ブルックトラウトの夢でも見て・・・